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苦手なものにも挑んでみよ【超訳】自省録14日目

・今日の超訳

苦手ものにも挑んで、慣れよ。

・引用原文(第12巻6章より)

「すべて君が苦手だと思うものにも慣れよ。なぜならば左手は習慣の無いために他のあらゆる仕事には不器用なのに、手綱は右の手よりもしっかりと持つ。それはこれに慣れているからだ」岩波文庫 神谷美恵子訳 自省録より

・ちょこっと解説

・アダムスミスは「国富論」中で、経済活動は交換活動(物々交換)によって飛躍的に豊かになったと指摘している。現代社会は、言い換えれば専門性の社会ともいえるだろう。

・専門性の社会にはメリットもたくさんあるだろうが、デメリットも多い。苦手なことには手を出さない。自分の専門分野以外は、何も知らない等。社会の一員として社会に貢献するという点では、それでもいいかもしれない。しかし、それでいいのだろうか。イノベーションのほとんどは既存の何かと何かをうまく掛け合わせできていると聞く。ましてや、工業用ロボットやAIの台頭が著しい現代社会では、人間の専門性なんて、AIやロボットの前では価値を持たなくなるかもしれない。

・知識の横断。技術の横断が今後は人間に求められていくことになるだろう。マルクス・アウレリウスの言の如く。苦手なことや知らないことにも挑み、知識や技術を習得していかなければならない世界が、遠からず来るはずだ。今のうちからできることはやっておこう。

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