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子育ての「子どもが楽しい」「ルールや規律に厳密」のバランスをどう取るか問題

子どもに寄り添うとルールや規律が乱れてしまい、ルールを厳密にしようとすると子どもが乱れてしまう…

どうしたらよいの?!

ってなることがある。

例えば…

もう寝る時間なのに宿題が終わっていない
(宿題をやれやれと言ったがやってくれなかった)

さてどうする?

宿題を後回しにしたのは、疲れていたからだね(親の都合で予定パツパツで)?とか親が仕事が長引いて見てやれなかったから仕方ないね?とか、出来ないなりの事情があるであろう子どもに寄り添ってあげるのがよいのだろうか?

それとも、「ルールはルール。責任持ってやりなさい」とするのがよいか?

しかし、ルールを徹底するにしてもまた問題がある。

寝る時間が来たから、宿題はさせずに寝かすか?宿題をさせてから寝かすか?

この場合「寝る時間」のルールを優先するのか、「宿題はやる」ルールを優先するのか、で決断を迫られる。

そして、「は〜、何も言わなくてもさっさと宿題をやる子ならいいのに」などとため息をつく羽目になるなど…

先日、子どもの将棋大会でも興味深い現象があった。

将棋大会の参加者が多く、また、レベル別に対戦が分かれている。よりレベルの近い対戦者と戦えるよう、全ての対戦が終わった後に次の対戦相手を決める方式になっている。

つまり、個々人の実力アップ、レベル合わせの厳密性に重きを置いている。そうすると、子どもたちの待ち時間が長くなる。

この方式でやり慣れている子や、おとなしく待てる子はよいのだが、待ち時間に集中力が切れてじっとしていられない子は騒いだりフラフラしたりする。たぶん、楽しくない時間が発生している。(おそらく、強い子や高みを目指す子たちはおとなしく待っているのだろう)

以前、別の大会でまた異なるやり方を取っていた。

勝ち進む子たちの対局だけしっかりマークして、負けてしまった子達は手の空いた子からどんどんと組ませて、実力があってもハンデを先生が独断でつけて回していく。

全員なんとなくやることがあって、待てなくて騒いだりする子はいない。ただ、実力差の厳密な手当てはされてなく似たような実力の子と対戦できない可能性が高い。

どちらがより、良いのかはその子どもによる。
大会の趣旨によるので、目的にあったふるまいが子どもには求められるわけだが、なかなか大人の思うようには子どもは動かない。

子どもに寄り添うと低きに流れるし、チャレンジしなくなるから厳しくする方が良いと言う意見もある。たくさんの子どもたちの中で揉まれて強くなるにはルールや規律は不可欠だ。

一方で、立ち上がる元気もないときや、困難やハンデがあるときな無理に追い込まないことが大事、ひとりひとりに合ったやり方でレベルアップを図る方が効率が良いなどとも言われる。

学校などの集団ではどうしてもルールや規律を優先する場面が多い。

それが苦でない子どもたちもいるし、そうでもない子が存在するのも事実。

学校や、子どもがたくさん集まる場ではその場のルールに沿うのが基本姿勢でよいものの(守れないような厳しいルールの場所には連れていけない💦)、家で子どもに対峙する場合は「ルールをどの辺りに設定するか?」「守れなかった場合は、どう調整するか?」が親にかかっていることになる。

子どものレベルアップも図りつつ、子どもの心身の安全も考慮しつつ、周囲とのギャップが開き過ぎないよう柔軟性も持たせつつ、「甘やかしてばかが育つ」などと言われても一貫性を持って子育てを続ける元気を保ちつつ、親子関係がギクシャクしないように朗らかにやっていく…

これがなかなかに難題だ。

難題ながらに病まずに付き合っていくには、やはり子ども自身の進歩を見逃さないことが大切だと思い知る。

前よりできてる!
前より難しいとこができてる!
前より困ることが減った!

そうした物差しを持つことで「これでいいのかな」と答え合わせができる。

いつも、正解を探して、そうしている間に子育てが終わるのだろうか?

(無事に終わるといいな)

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