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「でも」ではなく「だからこそ」どうするかを考える
皆さんこんにちは、しまさです。
以前、逆接を用いてネガティブな前提条件をポジティブに変換するという記事を書きました。これはこれで有効的な考え方の1つなのではないかと思ったのですが、逆接を用いているので、ネガティブを否定的にとらえてしまっているような気がしました。
ネガティブはあくまで事実であって、それに対する解釈は肯定的であった方がよいです。そのためには、逆接ではなく順接である「だからこそ」が有効ではないかと思います。
そこで今回は、「だからこそ」という言葉が持つ力について記事にしました。それではお話していきます。
なぜ「だからこそ」なのか?
まず、数ある順接の中でなぜ「だからこそ」なのかを説明します。
肯定的にとらえて俯瞰する
前提条件がポジティブであれネガティブであれ、「だからこそ」の後に続く言葉は肯定的になる特徴があります。また、その前提条件に対して、一歩引いた形で俯瞰しているようにも感じます。
例えば、次の様な文はどうでしょうか。
「プロジェクトは順調に進んでいる。だからこそ、ミスをしないよう今まで以上に気を引き締めていこう。」
ポジティブな前提条件を順接でつないでいるので、後に続く言葉もポジティブになるのは分かります。ここで注目したいのは、俯瞰の方です。この調子で進めばいいのにも関わらず、改めて気を引き締めようとしています。
では、ネガティブな前提条件ではどうでしょう。
「最近平日は仕事で忙しい。だからこそ、休日はやりたいことを目いっぱい楽しみたい。」
こちらはネガティブな前提条件を肯定的にとらえ、後に続く言葉もポジティブな印象になっています。そして、一歩引いた形で俯瞰して、今ある状態とは別の部分に目を向けているのではないでしょうか。
「だからこそ」は正確には「だから」と「こそ」の2つに分かれます。私は言葉の専門家ではないので詳しいことは理解していませんが、「だから」で前提条件を肯定し、「こそ」で俯瞰的に考えることを促しているのだと思います。
(詳しい方いたら教えてください!)
未来志向で行動につながる
「だからこそ」の後に続く言葉というのは、どう行動するかという宣言が続く場合が多いです。そして、それはその人が大事にしたいものを訴えているようにも感じます。意志や願望ような。
私だけかもしれませんが、「だからこそ、~するべきだ」や「だからこそ、~したい」のように使われるのが、とてもしっくりきます。
また、「だから?」という接続詞はこのように疑問形にすれば、理由を問いかける言葉にもなります。つまり、「だから、私はどうするべきか?」のように、自分自身と向き合うきっかけとなる言葉なのです。
さらに、「こそ」を付けると、「だからこそ、私はどうするべきか?」となり、なんだか勢いが倍増している気がします。もしかしたら、俯瞰の影響かもしれません。
「だからこそ」は自分自身に投げかけることで、意志や願望を考えるきっかけにもなります。そのため、未来志向に考えて行動につなげたいのであれば、とても有効な接続詞になるのではないかと思います。
不変の前提条件との向き合い方が価値観になる
世の中には変わらない前提条件というものがあります。それにはネガティブなものも多いです。例えば以下の様なものになります。
人はいつか必ず死ぬ
他人を100%理解するのは不可能
どれだけ努力しても上には上がいる
残酷な真実とも言えるようなことを並べてしまいましたが、これらはあくまで前提条件であり、ただの事実(真実)にすぎません。そして、事実に対する解釈は無限にあります。どう考えるかは自由なのです。
今回はこれらの前提条件を「だからこそ」でつなげて解釈していきます。
人はいつか必ず死ぬ。
だからこそ、後悔がないよう自由に生きたい。他人を100%理解するのは不可能。
だからこそ、他人のことを分かった気になってはいけない。どれだけ努力しても上には上がいる。
だからこそ、謙虚な姿勢を大事にするべきだ。
少しはポジティブな文章になったと思います。
ここで、これらの解釈は前提条件が不変のため、自分自身の中に持ち続けることが可能です。また、「だからこそ」で接続しているので、その意志の強さは甚大です。簡単に変わることはありません。
これは私の一意見ですが、不変の前提条件との向き合い方は、その人の価値観にもなると思います。不変ということは、誰もが共通して経験することにもなりますから、それに対する解釈(向き合い方)は価値観になるということです。
価値観というのは誰もが持つものです。どうせ持たないといけないのであればポジティブな方がいいですよね。であるならば、「だからこそ」を使って前提条件に肯定的に向き合ってみるのは、とても有効な手段であると言えるでしょう。
まとめ
「だからこそ」を使うことで、いかなる前提条件も肯定的にとらえることができ、ポジティブな考え方につながります。もしかしたら、それを繰り返していけば、素晴らしい価値観になるかもしれません。
人生で向き合わなければいけない事実は多いです。一方で、事実に対する解釈は無数にあります。無数にあるがために迷ってしまうこともあるかもしれませんし、そんな時はよりよい解釈へとつながる「だからこそ」を使ってみるのはいかかでしょうか?
以上です。最後まで読んでくれてありがとうございました。