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神経症的要求について

こんにちは。

自己愛性パーソナリティ障害の特徴の1つである、「神経症的要求」について。

神経症とは、ノイローゼや不安障害、強迫神経症、恐怖症等の症状で、主に3つのパターンがあり、「激しい劣等感」が原因と言われています。

◆人から必要とされることで自身の価値を見出し、自己犠牲的に人に接近するタイプ
◆弱さと隠すために人より優れていることを示したがり、人を攻撃、支配、利用しようとするタイプ
◆人から離れるタイプ

「神経症者の要求の特徴」として、社会学者の加藤諦三氏により、以下4つが示されています。

1:要求が非現実的
2:要求が自己中心的
3:その要求に見合った努力をしていない
4:要求に復讐性がある

総じて、神経症者は、相手の立場や状況、都合や気持ちを考える事ができず、自分中心で気持ちが進むため、「相手からは〇〇してもらって当然」、と期待や要求があるのが特徴です。

強烈に「私が、私が」と繰り繰し主張し、思うように事が進まないと、「相手が感謝してくれない、こんなにやってあげているのに」、と憤慨することも多くあります。

過去や現状、いじめや虐待、意地悪をしていた人に対しても、自分が不利な状況になった際には、「自分を大切に扱え、大切にされて当然」、と平然と情に訴え、無理難題、理不尽な要求をする事も特徴といわれています。

神経症者は、社会的地位や名声、富を病的に求めるため、過度な自慢話、虚言も多く、自身の現実と非現実的な理想像とのギャップを埋めようとするあまりの奇怪な行動が目立ちます。

こうした神経症的症状に起因する感情は、「幼少期の抑圧した怒り」といわれ、大人になっても、その思いが他者へと向かい、「自分を特別に、大切に扱え」という心の叫びと同時に、トラブルを起こし続けることで、自分に注目を向けさせようと、病的な訴えと焦りがあります。
本人の激しい劣等感と怒りが解消されず、事あるごとに、反射的に、他者へ矛先が向くため、巻き込まれた側は驚きと理不尽さが増し、健全な人ほど離れていくでしょう。

当事者には、幼少期の怒りに向き合うこと、他人へ過度な期待をしないこと、自己愛性、生きづらさの自覚、パーソナリティー障害のカウンセリング等が推奨されています。

最後まで、お読みくださりありがとうございます。

今日もよい一日を。


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