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夫との出会い【エピソード1】

「大丈夫。結婚できますよ。」
そういわれたのは24歳の時。社会人になって2年目(私は1浪している)。もはや結婚できないと絶望して、「当たる」と言われる、実家のある地域のお寺で占ってもらった時に言われた言葉である。
私は現在、アラサー既婚OL、精神系の病気持ち、趣味は転職活動とチャット、特技は特になしのネガティブ人間だ。
そんな人間でも結婚できたエピソードを書いていきたいと思う。

当時の私の趣味は、
・ガールズちゃんねるというネットサイトを見ること
・喪女掲示板(「喪女」とは持てない女性を意味するネットスラング)を見ること
・1人でバーに行き飲むこと
・寺社仏閣の御朱印を集めること
だった。
私は他の地域で1人暮らしをしており、たまに実家に帰っていた。
そんな寂しい私は非モテ女子であり、24歳になるまで、彼氏の1人もできたこともない、干からびた人間だった。
そんな状態はさすがに「まずい」と思い、一念発起して、2回ほど街コンに行ったこともある。
だが、1人で参加して、お酒を飲んで、一生懸命話している姿はただの「変わり者」であり、男性陣は嫌気がさしていただろう。実際、1人の男性から「1人で参加する変わり者」と言われたほどである。
そんな私は藁にも縋る思いで、お寺に行き、占ってもらったのだ。その結果、冒頭の言葉と「26、7で結婚する」と言われたのである。
私は「本当かよ」と思いつつ、もやもやしていたのだが、そのお寺でふと「天海祐希さんみたいに、かっこいい1人で生きる女性になってやる」と思ったものだった。
それでも、完全に振り切れてなくて、少しは結婚願望があり、私は帰り際にお願いごとをした。
それは「〇〇大学(私の憧れの大学)出身で、理系の仕事をしている男性と結婚できますように」という具体的なお願いごとだった。今思うと贅沢なお願いごとだと思う。

少し振り切ったところで、その日は夕ご飯にマックに行き1人で食べて、「この後バーに行って飲むか」と軽く考えていた。この時の私は1人で何でもできていた。若さ故に「自分は大人」とかっこをつけていたのかもしれない。まったくはたから見て、滑稽なものだ。だが、これが運命を変える出来事となる。

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