恋に落ちる瞬間 The moment
初めて食事をともにした日、顔がタイプだとストレートに言われた。女性として見られることは、これまで他の人であれば結局それかと求められることへの嫌悪と何とも言えない悲しさがあった。けれど、真っすぐに伝えられた言葉に嘘はなく、急展開に驚いたが、素直に嬉しかった。「これからの未来のあなたが、楽しみでしかたない。」「みててください。やります、わたし。」私がどうしたら輝くか、一日中考えてくれる彼と、その期待に応えられる可能性を秘めた私。四六時中、言葉を交わしながら、確固たる自信をつけてい