アウトドア漆器の木地試作 〜嗚呼、職人の絶望日記〜
アウトドア漆器ブランド立ち上げ記。
2016年6月。
キャンプでの使用を考えたお椀の木地の試作品ができた。
(のちに却下となるやつ)
試作品は、ボクの持っているアウトドア用のお鍋、UNIFLAMEの「ゴハンクッカー」にすっぽり収納できるサイズ。
ギュウギュウに荷物を詰め込んだザックに入れても、大事なうつわはお鍋が守ってくれるから安心。
入れ子式に重ねられるので、複数の食器が一つ分に収められるすぐれもの。
お坊さんが修行の旅(?)に持ってく「応量器」というお椀をアレンジしたもの。
↓これが応量器。
※応量器の画像は森下漆器さんから拝借。
試作品は入れ子式に収納できる応量器を、さらにアウトドア用のお鍋に収納できるようにアレンジしてみました。
素人の独学で木工をはじめたので、右も左もわからず試行錯誤して、1セット作るのに2週間ほどかかった。
「木地作るだけでこんなに時間かかったら、いったい1ヶ月に何個作れるんや!?」
と、試作品ができた達成感よりも、生活していける像がまったく見えてこない絶望感が先行することしばしば。
だが、なんとか試作品として形にはなった。
アウトドア漆器ブランドのデビューへの道のりは遠い。
がんばれワカゾー。
次回は、初めて漆が登場します。
みなさまのご支援で伝統の技が未来に、いや、僕の生活に希望が生まれます。