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【雑談】ぼーっとすること

快晴の青空はとても気分がいい。

でもそれでいて、どこか少し寂しくもある。

いつも、どこまでも同じ表情でつまらない。


ぽつんと1つ。


白いのが浮かんでいるだけで、かわいいと感じてしまう。

雲は流れとともに形を変えながら流れていく。

わたがしのように。

空を縫う糸みたいに。

だから、快晴よりも少し雲がある青空が好きだ。



そもそもなぜこんなに空を見るようになったのか。

そのきっかけは、サウナにハマったこと。

100℃近いサウナ室の中で、暑さに耐えながら

あと少し…あと少し…

サウナ室から出て水風呂に入る。

冷たい!それでもがまん。

そのまま外へ。そして椅子に寝転ぶ。

しばらくすると、ぼーっとしたような感覚が押しよせる。

どこかふわふわしていてそれが心地いい。

がまんした甲斐があった。そう感じる瞬間だ。



その時、たいてい空を見上げる。

自分の感覚が研ぎ澄まされる。

見えるものがいつもより鮮明に。

聞こえる音がいつもよりも繊細に。

忙しい日々の中で、自分を観察する。

自分と自然とがつながっていると感じる時間。



きれいなものは、スマホの画面を通していくらでも見つけることができる。

誰かの特別な体験を擬似的に味わうことができる。

それで癒される時間も素敵だ。



でも、そんな特別な体験でなくても、自分の周りは素敵なもので溢れてる。



あたりまえのように、近所にいる鳥。

かわいいと思えたり、時々うるさいなと思ったり。



道端に生えている草や、そこで咲いている花。

なんでこんなとこに生えたんだ、

そんなたくましい子に出会ったり。



時折り空を見上げて、変な形の雲をさがしてみたり。



乱暴な風の音が聞こえて、着ているコートを深く羽織りなおしたり。



そんな些細な出来事でも、自分の気持ちは動いていく。

その気持ちに素直に気づけたら、見え方も変わる。

一つ一つが自分の素敵な体験になる。

大切なのは、自分に自覚的になることだと思った。

サウナはそのきっかけをくれた。


僕らの日々は忙しい。

望んでもいないのに、毎日地球に回されて、時々振り落とされそうになる。

自分を削りながら、目の前のことに必死なときもある。

そんな忙しい毎日だからこそ、ぼーっとする時間を増やしてみようと思う。

サウナに行かないときも、自分の感覚に目を向けて。

身の回りの素敵なものに目を向けてみようと思う。

自分の心と向き合って。

自分が生きている”今”を感じながら。

コーヒーの香りが、それをそっと後押ししてくれると思うから。

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