懐かしい記憶には魔法がかかっている「歩道橋の魔術師」呉明益著、天野健太郎訳

文学ラジオ第98回の紹介本

懐かしい記憶には魔法がかかっている
「歩道橋の魔術師」
呉明益 著
天野健太郎 訳
白水社、河出文庫

台湾を代表する作家のノスタルジックな連作短編集。台北の中華商場で生まれ育った人々の子供のころの懐かしい記憶や、中には大人になっても人生に影を落とす喪失が描かれます。作中に魔術師の登場するとマジックリアリズムがそっと入ってくるのも魅力的。ラジオでは短編集としての魅力と「唐さんの仕立屋」「ギラギラと太陽が照りつける道にゾウがいた」を話しています。ぜひお聴きください。

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本書のあらすじ
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1979年、台北。物売りが立つ歩道橋には、子供たちに不思議なマジックを披露する「魔術師」がいた――。今はなき「中華商場」と人々のささやかなエピソードを紡ぐ、ノスタルジックな連作短篇集。

歩道橋の魔術師 (河出文庫)

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