#201 食べれなかったパンケーキ
おいしいパンケーキを食べに行きたいと、
久しぶりにふかふかパンケーキのカフェに寄った。
魅力的なパンケーキが並んでいたが、
秋メニューの大好きなモンブランのパンケーキに決める。
テーブルにやってきたのは、
厚みのある3段重ねのパンケーキにたっぷり白いティラミスソースがかかり、てっぺんにモンブランクリームが絞ってある満足なプレートだ。
運ばれてきたスイーツや料理が目に入った瞬間がまず楽しい。
今回ももれなく、わあと心が浮き立つ。
声は出さないが、お店の人には伝わったはず。笑
「コーヒーキャラメルソースをかけて召し上がって下さい。」
と小さな白いピッチャーに入った黒いソースがついてきた。
モンブランクリームの下にはバニラアイスがこんもりひそんでいて、
ふかふかのパンケーキにナイフを入れて切り分けながら食べる。
ああおいしい。
パンケーキもたくさんのフルーツやクリームの組み合わせが無数にあって
楽しみが無限大だ。
栗のクリームとティラミスのクリームを作って合わすなんて。
こんなおいしいものを考える人はすごい。
パンケーキだけではなく他のスイーツも料理だって可能性に満ちている。
いや、食べ物だけでなくいろんなことが可能性に満ちている。
想像力で、アイデアが広がっていく。
そのおかげでいろんなものを楽しませてもらっている。
何もつけずにパンケーキだけ食べてみたら、
香ばしくふんわりした甘さが広がってほんのりあったかく、
それだけでも十分おいしかった。
飲み物はアイスティー。
上手に淹れてあって、紅茶の味をしっかり楽しめる。
私は家で紅茶をなかなかうまく淹れられない。
なんか香りや味が薄い気がして、
紅茶をおいしく淹れられたらなあといつも思う。
この紅茶はおいしくて、
甘いパンケーキと交互に飲むと香りを楽しみながらさっぱりのどを通っていく。
さてここからが問題だった。
なんと、パンケーキ1枚食べたところでおなかが膨れてしまったのだ。
お店で出てきたパンケーキを残すなんてことはかつてない。
1ヶ月ほど前から、食べる量を減らし始めていた。
履いていたジーンズが入らなくなってきたことと、食後におなかが苦しくなることが増えていて食べすぎていたとわかったからだ。
年齢のせいだろうか、
今までと同じ量ではおなかいっぱいで多いなと思うようになってきたのだ。
食べたくない時に無理に食事の時間だからと食べず、
おなかが空いてからその時自分にとっての適量を食べようと決めた。
おかげでジーンズがだいぶん入るようになってきたし、体調も快適だ。
(*あくまで私個人の今の年齢、身体と体調に合わせてのことです。若い人やカロリーを必要とする生活の人、それぞれ人によって合う食べ方があると思います。)
それで胃が小さくなったのだろうか。
パンケーキを1枚食べてこれ以上は無理という結論に。
さあ残りの2枚をどうしよう。
少しなら残して帰るが、
まるまる2枚きれいに残ってそのまま帰るのはなんだかはばかられた。
せっかく丁寧に作ってくれたお店の人に悪いという気持ちと、
食べ物ロスでもったいないという気持ちと、
こんなにおいしいのに大事に食べたいという気持ち。
一瞬いろんな考えが入り乱れた後、
クリームのかかっている部分は食べて、かかってないところを持って帰ることにした。幸い2枚目以降は側面にクリームがかかっているだけだ。
テーブルにセットしてあった紙ナプキンと、
持ち歩いている自分の手拭きにもなる紙ナプキンを重ねてパンケーキを包み、
ビニール袋があったらなと思っていたらなんとバッグにビニールが目に入った。
うまい具合に現れたビニールに自分でもびっくりしながら
これがあったわ、と喜ぶ。
というのは、この後リサイクル店に不用品を出しに行く予定があり、
たまたま小さな不用品のハンカチなどをビニール袋に入れて持っていたのだった。
隣の席の人の目線が気になったが笑
他の人はみな自分たちのおしゃべりで盛り上がっていて
見ているような人もいない。
とはいえ気になりながらくるくるっとくるみ、
ビニールから不用品を取り出し、
代わりに包んだパンケーキを入れてホッと一息。
はあ、こんなことになるとはびっくりだ。
こんな様子だと、1人でパンケーキ食べに来れないな。
ハーフメニューとか、1枚メニューとかないかな。
翌日の朝、ウォーキングに出る時、
ラップにくるんで冷凍していたパンケーキをトースターで焼き直し、
食べやすいように一口大に切り、ドライフルーツとコーヒーと一緒に朝ごはんに持って行った。
トースターで温めて取り出した時もふんわりいい香りがして
パンケーキ自体がおいしいとまた感じた。
優しい風が吹き、足元に枯葉が落ちてきて秋らしくなってきた。
朝8時前。
もうすっかり朝のムッとした暑さはなくなっている。
朝起きて散歩行こうと思った時に、
本を持って行って読もうと決めるとフットワークも軽い。
それが楽しみで。
ウォーキングもできて読書の時間も確保できる。
読書とウォーキングと、習慣にしたいことが一気にできてこの方法は私にはなかなかいい。
🌱お読みいただきありがとうございます(^ω^)