#212 冬の散歩 / 雰囲気のあるカフェのモーニングと紅葉
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
パソコンの画面右上の『1月1日』の表示が目に入り、
ああ今日が今年の1日目なんだとあらためて新鮮な気持ちになる。
2025年の1日目。
始まりってなんだかうれしい。
毎日を大事に過ごしていこう。
冬の朝の散歩。
カフェでモーニングを食べようと少し遠くまで歩いた。
夏は7時半にもなるともう日差しが暑いので
早くて6時半に出ていたが
冬は陽が差し始めてからの方が暖かくて歩きやすい。
寒くなり始めた頃、
朝７時半に歩いたら帰る頃には冷たい風で耳が痛くなった。
冬はお昼でもいいな。
着いたカフェは、蔓が建物に生い茂った独特な雰囲気。
木のドアを開けると、ギギギとドアがきしむ音がする。
その音で、奥から「いらっしゃいませ」と声がかかった。
ドアがチャイムがわりなんだと少しおかしくなった。
ほの暗い店内の様子を探りながらゆっくり入っていく。
お客さんは誰もいなくて
「お好きな席にどうぞ。」とまた声がかかる。
ゆっくりできそうな席に座る。
昭和な雰囲気の古い建物だけど妙に落ち着く空間だ。
席の横にドライフラワーが飾ってあったり、
窓際のベンチになっている席にはカゴにブランケットがきれいに畳んで
何枚か入れてある。
ひざ掛けのようだ。
全体に照明を落としてある店内に
テーブルの上に下がっているオレンジ色のライトが雰囲気を出していて
バラバラに思えるインテリアが調和な空間を作ってて不思議。
メニューを選んでいたらマスターが
「どうぞ。」と灯油ストーブを真横に置いてくれた。
暖かい。
こんなに灯油ストーブが似合うカフェはめずらしいのではないか。
テーブルの上にビートルズの写真が飾ってあって、
よく聴いたら店内に流れている音楽はビートルズのライブ音楽のようだ。
ホットサンドセットを注文したら、予想以上にボリューミー。
しかも高くてずっと買えなかったトマトが入っているではないか。
しかもしかも、野菜サラダの横にもトマト。
久しぶりに食べるトマトはおいしく、味わった。
ゆで卵とレタスとトマトのおいしいサンドイッチ。
サラダもスクランブルエッグもおいしくいただき、
グレープフルーツも最後に食べたら甘くてジューシーで
さっぱりして満足な一皿。
いい香りを楽しみながらのコーヒー。
コーヒータイムをワクワクさせてくれるカップだった。
サンドイッチをつまみ、
コーヒーをすすりながら読書する時間は至福。
後から何人かお客さんが入ってきた。
そのうちのサラリーマン風の2人が出ていく時、
静かな店内にマスターとの会話が聞こえてきた。
「ビートルズですか。」
「はい、小学生の頃から聴いております。」
軽く談笑して出ていった。
なんだか良い。
その帰り、道から見事な紅葉が見えて立ち寄った。
12月末なのに真っ黄色の葉が鮮やか。
写真では目で見るほどの感動が伝えられないが
神がかっているような美しさだった。
木から雪のようにハラハラと枯れ葉が舞い落ちていた。
木の下で落葉をほうきで掃除している女性がいたが
キリがない。
集めた葉が山を作っていた。
自然の美しさにしばし見とれた。
おいしいモーニングに雰囲気のあるお店、
すばらしい紅葉まで見られた楽しいお散歩。
🌱お読みいただきありがとうございました（＾ω＾）