2020年4月。 レザープロダクトを始めた当初は 自分が作りたいデザインに必要な、薄くて丈夫な皮革素材をひたすら探していた。 浅草橋やら蔵前の皮革卸屋を回っては、それに該当してて且つ安い革を買い漁っていた。 漉き加工を施して、外装の革でも1.0〜1.3㎜くらいの厚みに設定してた。 革細工を始めてから初めてまともに完成したデザイン「cw-1」は 被せの形も何の変哲もない三角で Eメールのアイコンみたいな見た目をしていた。 シンプルだけど、僕はこれが好きだった。 コン
今さらながら ・1992年7月5日生まれ ・右利き ・兵庫県西宮市でひっそりと暮らしている ・大阪芸術大学建築学科に在学中(只今休学中) ・革細工は趣味 ・本業は建築業 ・高卒で10年ほど美容師してた noteはどのくらいのインプレッションがあるとかわからないけど 少しづつ文章も書き溜めていきたいとは思っています ぬるっと更新
製作の合間にふと。 おもしろい文章を書こう、と意気込むことにより 僕の凝り固まった頭は更にその凝り固まり具合に磨きがかかる。 能動性が伴わないか、若しくは能力不足で不安定な状態、若しくは違和感が残った状態のままで何かを「しよう」と意識をした途端に、自分の中で何かが崩れてダメになる。 理由はよく分からないけれど、呼吸のように、意識をしてそれを行うとかえって息が苦しくなることが時折ある。 一瞬の動作ひとつで、判定の全てを下されて結果が出てしまうものがとても苦手だったりする。
これは考え方。 これはあくまで個人の見解。 革財布なら、堅牢であってほしい。 革財布なら、丈夫で長く使えるほうが良い。 せっかく「皮革」という、丈夫で長く使うための素材を使用しているのだから、その素材を活かした堅牢なもので、少なくとも3年以上は使えることが、プロダクトの前提にあってほしい。 革財布の「耐久性」という部分に焦点を当てて、そこに求めるものを考えてみた。 革財布を購入する上で見るべきポイントでもあるので、誰かの参考になればと思う。 (自分もそうだけど普段お尻
一枚革を折り紙のように折って仕上げるのが美徳。 という、革小物に対しての謎の持論が自分の中に大前提として在った。 初めて製作したcw-1も、外装は一枚の革で仕上げている。 ツートーン。これは認めざるを得ないけど、正直なところデザインだけ見たら、東京と米子に店舗を構えているmotoさんの財布とよく似ていて、今回製作したカードケースに関しては丸い被せが良いってオーダーだったので尚更に似ている(次からは違いをつける予定) そしてこれが意図せず好評で、SNSを通して反響が普段より
新型コロナウィルスの影響で関西に戻ることを決めたちょっと前、 仕事もなくて特にすることもないので、若松河田の狭いワンルームで革細工に没入していた。 浅草橋の近くのタカラ産業で、スムースな栃木レザーを闇雲に買い漁っていた時期があった。お金はなかったから切り売りとか端切れだけを買ってた。 栃木レザーは有名だし、色んなレザーアイテムブランドで使われているし、東急ハンズにもあるし、なんとなく流行ってていい感じのヌメ革なのだろうなー程度に思ってた。関西に戻ってもしばらく考え方は同じ
人間と同じように、動物の革にも 生きていた時の環境による影響によってや、 生まれ持った特徴など、それぞれには 個体の違いがあります。 動物同士の喧嘩によって付いた傷跡。 怪我をしてできた傷跡。血管の跡や黒子。 首から肩にかけての曲線が強い部位に よっては"トラ"と言われる線のようなシワが 多い箇所や、シボが多い箇所など、 とても様々です。 このような跡は、天然の皮革にしか見られない特徴で、魅力的なものであると考えます。 Suiuでは、そのような差も個性として