お洒落と機能性
一枚革を折り紙のように折って仕上げるのが美徳。
という、革小物に対しての謎の持論が自分の中に大前提として在った。
初めて製作したcw-1も、外装は一枚の革で仕上げている。
ツートーン。これは認めざるを得ないけど、正直なところデザインだけ見たら、東京と米子に店舗を構えているmotoさんの財布とよく似ていて、今回製作したカードケースに関しては丸い被せが良いってオーダーだったので尚更に似ている(次からは違いをつける予定)
そしてこれが意図せず好評で、SNSを通して反響が普段よりも大きかった。
以前に、余った革の端切れを使ってパッチワーク調のコースターを製作したことがあるのだけど、その反響がとても大きかったことを思い出した。
やはり、彩色にメリハリがあったり、鮮やかな色合わせや素材感の違いを革小物に求められているのかもしれないし、「かわいい=おしゃれ」みたいな感覚を持つ人が昨今は多いのかもしれない。なにより写真に撮った時の映え具合がやはり良い。
個人的にはデザインと機能性には無駄が少ないカタチが好きなので、パーツもステッチも最小限に抑えられるメリットもあって、1枚革を折り紙のように折った革小物のデザインに相変わらず凝っていた。
しかしながら、薄々感じてはいたけど自分が作りたいものと売れるものは現段階では別物なのだと理解した。
ちなみに同時期に製作したcw-1のアップデートモデルも発信したけど影が薄れたのかあまり反応がなかった。
たとえ自分が製作したものであっても、ふとした所作や細やかなデザインから、強烈なインスピレーションを受けることがあって、(自分にとって)斬新なアイデアを思いつくことも時々ある。
今回の製作はまさにそれで、今後の展開にちょっと影響しちゃうかなってくらい幅が増えた。ような気がする。まだ形にはしてないけど。
素材。色。デザイン。
これだけでも何千通りもアイデアが作れるはず。
製作を続けます。