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6-1 一人の生徒が部室棟に入り、階段を上って二階の、廊下のベンチに腰掛けている真銅と目…
5-1 女子バスケ部に入りたいと打ち明けたとき、真銅は愕然としていた。 阿倉の思い描いて…
4-1 彼方の口にした心配は杞憂に終わり、二人ともそれぞれの部活で練習に勤しんでいた。 …
3-1 二月一七日、早朝。真銅は古新聞の詰まった手提げ袋を抱えて公民館を訪ねていた。三か…
2-1 二月一九日。朝の空気は冷え冷えとしていた。 二月も後半に差し掛かっているのに、…
1-1 青いビニールの紐で括られたハードカバーの一冊の本。紛れもなく『捨』てられているそ…