【小説】読書中はお静かに 第一話 本を捨てる(part 5)
5-1
女子バスケ部に入りたいと打ち明けたとき、真銅は愕然としていた。 阿倉の思い描いていたとおりの表情だった。
「スバちゃん、スポーツ苦手じゃなかったの? てっきり吹奏楽続けるんだと思ったのに」
真銅の声が大きくなる。ここが住宅街の帰り道だとしてもお構いなしだ。引きつりかけた顔に阿倉は精一杯の笑顔を浮かべた。
「苦手だけど、身体を動かす高校生活も悪くないかなって思って。顧問はうちのクラスの担任だし。実は体験にも行ってみたんだ。結構雰囲気も良かったよ」
真銅が表情を曇らせる。自分の知らない話だからだろうと、阿倉は推理する。慰めようとする言葉が浮かび、それをふさいだ。今は気を遣うべきじゃない。それでは今までと何も変わらない。
「イブちゃんは軽音部だよね。鷹口先輩に誘われてるんでしょ」
中学生時代は、阿倉も真銅も吹奏楽部に所属していた。パーカッションを担当していた真銅は、演奏中にとても集中する。打ち込んでいるときの姿は一口に言ってかっこよかった。先輩にも気に入られていた。真銅は音楽に対して思い入れがある。裏を返せば、簡単に手放せるものではない。
「うん……卒業のときに約束してたからね」
そう言って真銅は、気持ちを切り替えるように顔を上げた。
「もしもつらかったりしたら、いつでも軽音部に来ていいからね! 鷹口先輩も歓迎してくれると思うから」
「ありがとう。先輩によろしくね」
話をしてから十か月の歳月が流れた。今まで一度も阿倉は軽音部を訪ねていない。
女子バスケ部は未知の環境だった。怯えっぱなしだったのは最初だけだ。身体を動かしている間は、余計なことを忘れられると知った。新しい友達が出来て、活発な先輩に見守られて、阿倉は少しずつバスケ部へと慣れていった。
真銅との縁が完全に途切れたわけではない。軽音部の練習が早めに終わるときは真銅が体育館の入り口まで迎えに来る。阿倉が先になるときは、意識して正門前で待つことにしているのに、真銅は一向に待つ場所を変えなかった。
「親子みたいだな」
そんなふうに他の部員からからかわれると、真銅はまんざらでもなさそうに笑い、阿倉はさっと頬を染める。羞恥の気持ちを大っぴらには言わない。説明すれば、真銅を傷つけてしまう。それは阿倉にはできないことだ。阿倉は真銅が嫌いではない。ただ離れたいだけだ。いつの間にか近づきすぎていた間柄を、邪推や誤解を招かずに、穏当なものへと変えたかった。
「私も運動部に入ろうかな」
秋のある帰り道、真銅がつぶやいたことがあった。軽音部の活動で疲れた末の、ふとした思いつきのようだった。阿倉は一瞬、呼吸を忘れた。やめてほしい。ほとばしりそうになる喉の奥で、口調と内容を、自分らしく調整する。
「それもいいかもね。私だってできるんだから、イブちゃんもいけるよ」
おどけた調子でシュートのポーズを取る。右手の手首を軸にして手のひらが、夕暮れに向けて空気を投げる。
「そうかな……ああでも、ドラムひとり辞めちゃったんだよね。続けて抜けるのはちょっと、ううん」
うめく真銅の横で、阿倉の内心に安堵が広がっていく。悩める真銅を優しく見守る。中学生の頃とは反対だ。逆転した間柄に変化を垣間見て、阿倉はひそやかに心を満たしていった。
空の全てを覆うような、分厚い灰色の雪雲。窓の外では冬の気配が張り詰めていた。
晴高の図書室は教室とは別棟、特別教室棟の二階端にある。出入りは自由だが、テスト前の追い込みの時期以外は閑散としている。入り浸るのは、活字の波に抵抗のない奇特な人たち。阿倉もその中の一人だった。
その日、阿倉は借りていた本を返却箱に入れ、貸し出し簿の所定の欄に学籍番号と書名を書いていた。不在の司書が戻ってくると、返却処理をしてくれるシステムだ。
「あった」
本棚の奥から男子の声がした。背の高いその人の視線は、阿倉の返した本に向いている。男子バスケ部員であることに阿倉は気づいた。上履きの色から同学年とわかると、緊張が若干和らいだ。
「返すの待ってたの? ごめんなさい」
阿倉の謝罪に、男子がいやいやと声を重ねる。
「剣持有理数といえばまずは『無罪の烙印』なのに、本棚になかったから。もしないなら入荷させようかなって思ってた」
そう言いながら、男子がカウンターの、希望図書コーナーを指差した。読みたい本のタイトルを専用の紙に記載すれば司書が参考にしてくれる。
「でもこれ、初版の単行本だから。文庫版は書き方が違うところもあるよ」
阿倉の声に、男子が目を瞬かせた。
「なんで知ってるの?」
「うちの文庫と読み比べたからね。終わりの方のセリフが微妙に」
「待って!」
男子が阿倉の声を遮る。阿倉はきょとんとして、小さく頷いた。希望図書の紙を男子は手に取り、がさらさらと『無罪の烙印』の文庫版の文字を連ねていく。どうしても自分で読みたいからと、書きながら笑っていた。
それが桑水流周との出会いだった。
桑水流の見た目はどちらかといえばいかついが、阿倉は彼と向き合うと、不思議と肩の力を抜いて話すことができた。女子相手でも多少なり緊張する阿倉にしてみれば、とても珍しいことだった。お互いに推理小説が好きで、話は無邪気に弾んでくれた。
そんな桑水流の名前が真銅の口から出てきて、阿倉は耳を疑った。同じ苗字の人など学内にはいない。
「あー、もうわかりやすいなあ」
真銅がにやけ顔で私に詰め寄ってくる。反論しようとして、唇がわなないていることに気づいた。
男子バスケ部と女子バスケ部は、コートがわかれているが、実質は同じ空間で活動している。ネット越しに顔は見えてしまう。見つめる時間が長くなれば、その仕草から噂も広まってしまう。自分から騒がなくても、周囲の目は勝手に観察してくるものだ。それを誤魔化しきるほどの胆力は、阿倉にはなかった。静かで密やかな噂話は部活の場を離れ、やがて真銅の耳にも届いたのだ。
桑水流と真銅は同じく五組の生徒である。真銅からしてみると、桑水流はどこか触れ難いところがあるらしく、阿倉の気持ちにも、手放しで喜んでいるようではなかった。
これが中学生の頃ならば、真銅はもっと阿倉に干渉してきた。阿倉に降りかかる危険を取り除こうと躍起になったはずだ。
「まあ、阿倉が本気なら、私は応援するよ」
目を少し泳がせながら真銅が言う。礼を言いながら、阿倉はホッとしていた。もう自分は、真銅に守られなくてもいいんだと確信できた。
男子バスケ部の暴行事件が起きたのは、そのあとすぐのことだった。
桑水流が一方的に相手校の選手を殴り、部活停止処分を受けた。事件当時の噂は男女問わず飛び交い、当然真銅の耳にも届いた。
「もうあの人に近づくのやめようよ」
案の定だった。帰りの時間さえ待たず、休み時間の廊下で阿倉を捕まえ、身を案じてきた。八の字の眉に、潤みを帯びた瞳。真剣な表情であることはもちろん阿倉にもわかる。昔なら、その顔を見た途端に詫びていた。悪いのは自分だと思い込んでいた。
「私は、桑水流くんがあんなことするとは思えない」
荒削りな声色だった。上ずりそうになり、自分が泣きそうになっているのだとわかった。言葉に嘘はない。桑水流の存在はいつの間にか、阿倉にとって大きなものになっていた。
「私、桑水流くんと話してみたいんだ」
真銅を説得するうちに、阿倉が言葉をつむぐ。自分ではない誰かに操られているかのように声が大きくなる。自転車で坂道を駆け下りているようだ。何をしていなくても、危険なほど勢いを増していく。
「スバちゃんがそこまで言うなんて」
真銅の言葉は続かなかった。その距離が、隔たりが、阿倉を満たした。
「うん。わかった。私はスバちゃんのこと、応援するって言ったもの」
真銅が言う。阿倉は何も答えなかった。
年が明けて二月一六日、土曜日。男女のバスケ部はともに練習日だった。復帰した桑水流を迎える男子の歓声と熱量はネット越しに伝ってきた。阿倉以外の女子たちも、時折男子バスケ部の様子を伺っていた。二日過ぎのバレンタインデーのために、前々から準備していた人は多かったのだ。
スマートフォンでさえ使用禁止な晴高だ。堂々とチョコを贈れば顧問の目がうるさい。だから、義理チョコの引き渡しは正門を出てから行われる。長年続いているという、噂どおりの流れだった。
「桑水流くん」
男子のグループから離れた場所で、スマートフォンを操作していた桑水流に、阿倉は呼びかけた。振り向いた桑水流にチョコを、そして『無罪の烙印』を渡した。桑水流は不可解そうに表紙を見つめていた。
「早く隠してよ。それは特別だから」
阿倉は急かして、桑水流に本を押し付けた。
「ああ、うん」
戸惑いながら桑水流が従った。女子バスケ部員の視線を多少感じたけれど、 阿倉は気にしなかった。
『無罪の烙印』をプレゼントすることは真銅だけが知っている。たとえ今の場面を見られたとしても、この本はプレゼントだとしか思えないだろう。本命はしおりに書き込んだ、桑水流のためだけに用意したチャットアプリのアカウントだった。婉曲な念押しを繰り返し、連絡はその日のうちに来るだろうと高をくくっていた。それが来ず、月曜日も過ぎると、不安がせりあがってきた。
桑水流は、真銅の影響を 一切受けず、自分の力で得ることができた知り合い、友人、それ以上の存在だった。そんなふうに思っていたが、自分は勝手に舞い上がっていたのだろうか。
連絡のこないスマートフォンを持ったまま、虚ろな表情で過ごした今日、真銅と桑水流の衝突事故は起こったのだった。
5-2
「これが君の勘違いだ」
スマートフォンを起動させて、彼方がパスコードを入力する。画面はスライドし、アプリのアイコンが映る。彼方の動きは実に滑らかなものだった。
「これは僕が桑水流に貸していたスマートフォンなんだ」
「貸していた?」
繰り返して、阿倉は首を大きく横に振る。
「そんなはずないよ。土曜日にもそのスマートフォン持ってるの見かけたし」
「それはそうだ。さっき体育館で返してもらったばかりだからな。貸していたといっても数日の話じゃない。二か月程だな」
疑問符が溜息になって阿倉の口から溢れた。
「意味がわからないんだけど」
「大丈夫、僕は親切だからな。一から説明してあげよう。きっかけは桑水流の暴行事件だよ」
一二月半ばに起きた、練習試合での喧嘩沙汰だ。
「桑水流が相手チームの選手を試合後に更衣室で一方的に殴りつけた。後から顧問の先生が止めに入ったが、場がおさまらず、教頭も出てくる騒ぎになった。相手チームの学校に謝罪にいったりと、まあ大変なことになったらしいな。二か月の謹慎を、桑水流は受け入れて、この前の土曜日にようやく復帰できた」
彼方は語り終えると、一息置いてから手のひらを叩いた。パチンと冴えた音が鳴る。
「この話、君は信じたか?」
「……え?」
その質問の意図を、阿倉は察せられなかった。
「どういうこと? 事件は嘘なの?」
「もちろん、処分自体はあったよ。あいつはルールに従い自宅できちんと籠っていた。違うのは、事件の内容、特に桑水流が一方的に殴りつけたという話さ」
彼方が話を終え、その視線を感じても、阿倉はまだ納得できなかった。
「でも、桑水流くんは処分を受け入れたんでしょ?」
「ああそうだ。一緒にいた部員の誰もその出来事を否定しなかった。相手チームの殴られた本人もだ。まあ、実は被害はありませんでしたなんて、被害者かう言うことはないだろうな」
しかし、と彼方心持ち声を大きくした。
「注目すべきはこの相手チームの選手だ。いいか? 練習試合はホームで行われていたんだぞ。つまり場所はこの晴高の体育館だ。だとすれば、事件現場となった更衣室を利用していたのも晴高の男子バスケ部員のはずだ。そこに気づくと疑問が浮かぶ。この相手チームの選手はどうして試合後にわざわざ他校の更衣室に入っていったんだ?」
阿倉は女子バスケ部の練習風景を思い浮かべてみる。練習試合の遠征に出かけることは度々ある。相手高の更衣室は、確かに入る機会がないし、入ろうとも思わない。
「僕も個人的に気になって、昨年の暮れにこの事件を調べていたんだ。桑水流は前に出てガツガツやるタイプじゃない。部員の奴に聞いてみた感じだと、それは部活のときも同じだったらしいな。どちらかといえば粘り強いディフェンスで隙をつくのが売りだった。そしてもうひとつわかったことがある。喧嘩の被害者である選手は、桑水流が試合でマークしていた人物だったんだ。
事件の詳しい概要は、男子バスケ部員の誰も話してくれなかった。だから、ここからは推測だ。慎重派な人間を非難するのは、いつだって急進派だ。あの男に徹底的にマークされ続けていた相手校の選手は、試合の間に苛立ちを募らせ続けた。その熱気はおさまらず、試合後に 晴高の更衣室に乗り込む事態へと発展した。そう。殴り込んだのは相手チームの選手だったんだ」
「そんな! だったら桑水流くんは処分なんて受ける必要はなかったってこと? それなのに、誰も桑水流くんを守らなかったの?」
阿倉が顔を青くする。男子部員にも何人か、知っている人たちがいた。彼らが桑水流を一斉に見捨てたと、想像すると背筋が寒くなる。
「違う」
阿倉のその暗い想像は、彼方が両断した。
「桑水流の被害は確かにあった。だが正確には、桑水流が襲われたんじゃない。彼の持ち物が壊されたんだ。桑水流が襲われたんじゃない。僕ら生徒にとっては必需品で、でも使っている姿を絶対に先生に見られてはいけなかったもの。つまり、これさ」
彼方がスマホを持ち上げるのと同時に、阿倉は手で口を覆って短く叫んだ。
「相手チームの選手は、桑水流くんのスマートフォンを壊したの?」
「おそらくな。そしてそれ以上でもあると思う。もちろん、相手校の選手の行為は度が過ぎている。桑水流はスマートフォンの損害を訴えることもできたはずだ。だが、それで守られるのはあくまでも桑水流だけだ。更衣室ではおそらく他の男子部員もスマートフォンを使用していたのだろう。顧問の先生に見つかれば、直接関係のない男子部員たちが学則により処罰される。だから桑水流は相手校の選手に手を出して、騒ぎの注目が自分だけに集まるように仕組んだんだ。男子バスケ部員の頑なな協力姿勢はこれで説明がつく」
彼方は話を一旦区切ったが、阿倉は言葉がすぐに出てこなかった。
「これは、でも、鶇巣くんの推測なんだよね」
おずおずとした問いに、彼方は頷いた。
「僕はスマートフォンが壊されるところを見たわけじゃないし、それを確かめる術もない。僕が疑いを抱いたのは状況の不自然さからだ。確信に変わったのは、年末の蔵書整理のときさ」
彼方は阿倉に、昨年の年の瀬に桑水流から書斎の整理のために呼び出されたことを説明した。
「呼び出しは家の電話にかかってきた。今にして思えば、家の電話まで知っている旧友で、同じ高校に通っている人間は、僕しかいなかったんだろうな。もっともそれだけで疑問を持ったわけじゃない。蔵書整理に赴くと、あいつは僕のスマートフォンを借りたいと申し出てきた。自分のはどうしたのかと尋ねたら、落として壊れたなんて言っていた。あいつの両親は厳しくてな。あと一年は買い直させないといわれてしまったらしい。あいつが僕のスマートフォンでメッセの確 認をしている間に、あいつのスマートフォンがどうして壊れたのかを考え、自分の聞き込みや桑水流の様子を重ね合わせて、さっきの推測をした。思いついたそれをそのまま桑水流に問い詰めるのも野暮な気がしてな。代わりにあいつに、スマホを貸してやろうかと提案したんだ。僕自身はほとんど使っていなかったからな。桑水流は餌にありついた子犬のように喜んでくれたよ」
「そっか、だから鶇巣くんはグループチャットに返事できなかったんだ」
阿倉のつぶやきに、彼方はほくそ笑むのをやめた。
「先生の誕生日プレゼントだよ。新年早々にあったでしょう」
「ああ、あれはみんなメッセでやりとりしていたんだな。どうりで聞いた覚えがないわけだ」
まあどうでもいいが、と彼方は言い捨てた。
「とにかく、君は僕のスマートフォンを桑水流のものだと勘違いした。これがどういう意味なのかは、わかるだろ?」
「うん」
小さな声で、阿倉は答える。
いくら送っても返ってこないメッセージ。阿倉はそれを、桑水流が無視しているのだと決め込んでいた。彼方の話で、前提が崩れる。
「桑水流くんは借り物のスマートフォンで返信するのを躊躇ったんだね。私が、特別って言ったばっかりに」
阿倉は視線を落とした。すっかり日が落ちて、窓の闇は濃くなっている。白色の蛍光灯が机の天板に映りこんでいた。阿倉は唇を噛んだ。
「ほんと、うまくいかないね。ただ秘密にしたかっただけなのに」
何が悪かったのだろうと、振り返るのも煩わしかった。
真銅の束縛から離れたかった。ようやくできた距離を、自立だと喜んで、自分だけのつながりを他人に求めた。その結果起きた今日の騒ぎが、阿倉の脳裏に蘇る。理由はわかっても、あの光景に鳥肌が立ったことは忘れていない。
誰に怒ればいいのかも、何を悲しめばいいのかも、阿倉にはわからなかった。縋るように、彼方に視線を向ける。彼方は口元に手を当てて、じっと阿倉の反応を待っていた。 やがて阿倉は口を開いた。
「ねえ、鶫巣くん。やっぱりイブちゃんには黙っていようよ。事件の謎は、無事に解けたじゃない。根本の原因は、私がイブちゃんを遠ざけようとしたことにある。こんなこと、あの子には聞かせられないよ。ただ悲しませるだけだもの」
話が終わると、彼方がおもむろに立ち上がった。一歩一歩の足音が部室に反響し、距離が狭まっていく。
「勘違いは、二つだと言ったはずだ」
長机も大した長さではない。ほんの数歩で、彼方は阿倉の隣にやってきた。
「それはまさに今、君が口にしたことなんだよ」
彼方の顔つきが真剣であることに気づき、戸惑いながら、阿倉は背筋を伸ばした。
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次回の更新は2月27日(日)を予定しています。
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