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40.カメラと人のご縁は奇跡を呼ぶ
土曜日の朝、私はある撮影に向かっていた。
写真好きが集まるイベントをみつけ、みんなで公園で撮影会をするという、穏やかなイベント。
ロンドンだけど、ここはどこなんだ?というような集合場所の公園にたどり着いた。今ではもう記憶にない。
もちろん、一人で行った。
正直、本当にそんなイベントが存在するのかもわからず、とりあえず集合場所に行ってみた。
すると、カメラをぶら下げた人がちょこちょこと集まり、7人くらいになった。
年配の方が多く、ガチのカメラ機材が好きなカメラおじさんが集まってきた。
私はそこに、愛機のライカ一台で殴り込みといった感じ。
こういう時に、ライカは本当に心強い。
世界中のカメラ好きから見ても、恥ずかしくないし、あの赤いマークは本当に無敵だ。
どんな人でも魅了する。そして撮影者を一番に魅了してくれる。
巨大な公園を拠点にみんなで歩きながら、それぞれ自由に撮影していった。
約1時間。
いつもはスナップばかりで、生活の横にカメラがいる。けどこの日は、
カメラが主役で、カメラと一緒に素敵なものを探していた。
せっかくだから、単写真で作品を作ろう。と決めてカメラと共に頑張った。
私には、まだ夢があってロンドンで写真展をするのが夢だった。
このカメラ好きな集まりのおじさんに聞いたら、何か情報得られるかも?とひらめいて、そのことを伝えた。
すると。。。
「近くにギャラリーがあるから、オーナーに聞いてみたらいいと思う。」とおじさんたちは教えてくれて、一緒にギャラリーまで連れて行ってくれた。
少し歩くと、高架下に白くておしゃれなギャラリーがあった。
おじさんたちが、オーナーに聞いてくれると、近日写真展の公募展を企画しているからそれによっかったら出てみない?
と言ってくれたのだ!
そこのギャラリーで展示できることってだけで嬉しかった。
すぐに、連絡先を交換して搬入日など詳しい話を聞いた。
「自然をテーマにした作品を募集している」と言われて、その日撮影した作品がまさにぴったりのテーマだった。
私はウキウキが止まらなかった。絶対に今日撮影した作品をここに展示しよう!!!
夢がまた一つ現実になることが嬉しく、胸が高鳴った。
そんなご縁を運んでくれた、カメラおじさんたち。感謝です。福の神のような笑顔で、とても優しい方たち。一期一会です。
お昼過ぎに撮影が終わり、その後マリウスと会ってモデル撮影の写真データを渡した。
彼はすごく喜んでくれた。
プロポーズまであと487日