学び続ける力 池上彰
この本を読んだ最初の感想は、
「あの池上彰さんも生徒なんだ…」
でした。
というのも本の中で、池上彰さんが
“大学の社会人向け講習を受けていた事がある”
という内容が出てきたからです。(しかも結構最近のお話)
どうしても池上彰さんのイメージとして、壇上にあがって熱心に教えている姿しか思い浮かばなかったので、生徒となると不思議でならなかったのです。
でもそこから気が付いたのは、人はどれだけの知識を手にしても、学び続ける。
いや、学び続けているから、豊かな知識を手にし続けられるのだと。
心に残った3つのキーワードとその理由
①
この本の中で一番衝撃を受けた言葉で、1番忘れられない言葉。
まさにわたし自身、すぐに役に立つものばかり手にしようとしていたところでした。
仕事だって今すぐに役に立つ知識を、勉強もすぐに成果が見えるものを。
池上彰さんは、ひび目まぐるしく変化する時代だからこそ、今日必要だったものが明日不必要になるかもしれないと本の中で訴えています。
本当にやりたいことが、今すぐに役に立たなくても、いつか絶対役に立つ日がくる。
そう思うだけで、わたしのモチベーションが一気に上がりました。反対に、これを学んでも役に立たなそうだから、、、と興味があることに対して、わたしはすぐに諦めていたんだなと気がつきました。
わたしの可能性をわたしが潰していた。
それではこれから先何もできなくなってしまうし、わたしの手に残るものが何にも無くなってしまう。
②
これは大学で身につけたいこと、として本の中で挙げられている一つです。
もし、今わたしが大学生で池上彰さんに教わっていたら、、、と考えると、ただ勉強だけでなくて、生きる上での考え方とか、持つべき力までも教えてくれそうでとても楽しそうだなと思います。
わたしがキーワードの一つとしてピックアップした
批判力
わたしが1番苦手な事です。
SNSの発展などで、批判の声が表にでやすくなり、TwitterやInstagramを開くと毎回目にしてしまいますよね。
わたしには、それがとても苦痛に感じTwitterとInstagramを退会したという経緯があります。
しかし池上彰さんが言っている批判力とは、この直接的な批判の声の事ではありません。
学習をするにあたり、知識を蓄積するにあたり
「本当にこれはこうなのだろうか?」
「実は、こういうこともあり得ないだろうか?」
と批判的に見る力のことだとおっしゃっています。
本を読んだり、何かを学ぶ際に、こんなふうに批判的に物事を見たことは一度もありません。
でも少し批判的に考えるとによって、学びに対して深く考えるようになり、身につきやすさが変わるんじゃないかと思いました。
わたしが一度の勉強でたくさんの物事を覚えられないのは、ちょっとこれに関係するような気がします。
自分の頭で考える。それで初めて人は学ぶことができるんだと教えてもらいました。
③
これはまさに、読書を感動で終わらせていたわたしに向けて放たれた言葉でした。
本当にそうなんですよね。本って読めば読むほど新しい知識とか、新しい世界に出会えるけれども、読んだだけでは出会った新しい知識が自分に身につくわけではないのです。
でも、正直これが読書で1番難しいところだなと感じます。どうすれば、読書で学んだことを自分の知識として蓄積できるか。いまだに答えはわからないけれど、こうやってnoteに書いて誰かに見てもらうという行為は新しい知識を身につける大きな一歩になっている気がします…。
読書が好きだから、好きだけで終わらせたくない。
好きな読書で教養を身につけて、自分の生活を高めていけたらいいなと思います。
「学び続ける力」から学んだ、生活の中に取り入れられること
まずは気持ちの面から変えていきたい。
どんな行動をするのにも、「これは自分には関係ない、身につけても意味がない」という考えは無くして、「いつかの自分に絶対役に立つ」って思うこと。それだけで動き出しが変わりそうだし、なにより自分が救われそうな気がする!
「すぐに役に立たない事を続けて、何になるんだろう」って自分を責めずに済むんじゃないかなと思えました。
生活のなかでも仕事でも、学んだことが全てではなくて、こんな風にしたらもうすこし上手くいくんじゃないかな…本当にこれが最善の策だろうか…
と一歩立ち止まって考えてみることで、見えてくることもあるんじゃないかなと思いました。
決してすべてを批判的に見る必要はなくて、
批判的に見る力を持つことで、自分の考えの枠にとらわれず、挑戦することができたり、課題を見つけ解決することが出来るのではないかと思ったのです。
この一冊の本から、たくさんの学びがありました。
いつもは読んでそのままだったけれど、こうやって自分の言葉を使って、まとめるだけでほんの少しだけ、新しい考え方がプラスされました。
これこそが、読書を感動だけで終わらせない読み方なんじゃないかなと、挑戦できた自分を褒めたいです。
読書が好きだからこそ、もっともっと読書時間を充実させて、自分の生活の質を高めていきたい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
なにか少しでも学びがあったら嬉しいです。