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書評「戦略質問」
本書の結論から申し上げると「PJの実行Tips、人材、DXについて….などビジネスにまつわることを網羅的に綴られた書物。本書のタイトルにもある戦略についても触れられており、前ビジネスマンにおすすめ」といった格好である。
ポイントは著者の経験や想いが盛り込まれている点が多数あり、学術的な書物で小難しいといった感じではないので、楽しみながら学べる点にあると思う。
やはりこの手の本は途中でつまらない、眠い、学びにならない、といった感情が出てくると挫折しがちなので、楽しみながら読める点は非常に良いと感じた。
例えば個人的によいなーと思った部分は以下である。
・戦略とはヒトモノカネといった資源を、いつどこにどれだけ集中かさせるか
・社会が求めるものを分析して仮説をたて、チャレンジすれば失敗もあるだろうが、成功すればメリットは計り知れない
・筆者は仕事をお願いする時、忙しい人にお願いする。理由は優秀な人には多方面から仕事が来るので忙しいに決まっている。
上記は結構当たり前のことではあるが、改めて言語化してみると再認識できて面白い。
忙しい人=優秀だから仕事が舞い込む=だからお願いする=結果、成功確率が上がる
しかし、少量の仕事をうまく消化できずにテンパって忙しくなっているケースも実際に見てきたので、「忙しいの中身」をよく観察して理解することも重要だとは感じる。
そして、本当に忙しい人は"あー忙しい"と口に出して言わない場合が多いので、この点もよい意味で忙しい人を見極める指標として使いたい次第である。