見出し画像

パズルがもたらした思考グセの打破 -パズルと仕事の相似関係-

 2024年に入ってから、数独やルービックキューブなど、パズルにハマっている。元々ほとんどパズルに触れてこなかった人生だが、やってみると案外向いているのかもしれないと気付く。ただの社会人のお遊びに過ぎないと言われればそれまでだが、長く続ければ続けるほど仕事の進め方へも無意識に結びついているな、と思う。ここでは、パズルと仕事の相似関係について整理していこうと思う。

1.仮定を潔く覆せるか
 数独やスリザーリンクでは、一定レベル以上になると、一本道で解決できない問題がよく登場する。そのような場合は複数の可能性を検討し、特定の領域に仮定を置く必要が出てくる。仮定を置くということは間違いを犯す可能性を秘めているということでもある。
 仕事は突き詰めれば問題解決の連続である。その際に全ての情報が手持ちにあることは稀であるから、ある程度仮定を置いた上で解決策を考えることになる。しかし、どうアプローチを講じようとも問題を解決できない時がある。もちろん、その問題の定義自体が間違っていることもあるだろうが、問題中の仮定が間違っていることもある。その際には、仮定を変えてみると案外うまくいくことがある。仮定を置き直すという心構えを持つことが必要だ

2.状況を仮定して先読みする
 数独やスリザーリンクは一人で解くものだから、解き進めた結果としてたとえ間違ったとしても、書き直せばそれで良い。ただし、一度表に出してしまえば取り返しの付かないゲームも存在する。それが将棋・囲碁・オセロ・チェスといった類のいわゆるマインドスポーツだ。自分の頭の中でいくつもの仮定を置きながら、状況を先読みして、できる限り最良の一手を打っていく必要がある。そしてこれを仕事に当てはめるのであれば、相手に対峙する交渉力に結びつくのだろう。相手が出うるパターンを想定しながら、どんな手を仕掛けるか、駆け引きする交渉の場では、その人の理性と感性のバランスが如実に発揮される。「あの人ならこう感じるから、始めから鋭い提案をしても却下されるだろうな」とか「この会社は今後こういう領域に力を入れていきたいと考えているはずだから、具体的な導入イメージを抱かせるプレゼンが必要だろう」とか思いを巡らせながら、相手からの理解を得たり契約を勝ち取ったりするわけだ。

3.泥沼から早期に脱出する
 ルービックキューブをいかに早く揃えるか、は好例だろう。仕事で言うならば、問題にぶつかった時、同じ場所で逡巡するのではなく、別の確度から問題を眺めて解決できないか考えてみたり、構造的に類似している別の問題の解決例を参考にしたり、頭を切り替える必要がある。その切り替えを早くする上で、ルービックキューブのタイムアタックは特に役立っていると思うのだ。

遊びと仕事は表裏一体
 遊びの目的を仕事に集約させると、逆に仕事のために生きているような感覚で本意ではないが、かといって仕事と遊びを明確に切り分けると、自分の人生の段差につまずきやすくなる。仕事を遊びの延長として捉えることができれば、ワークライフバランスがもっと取りやすくなると思うのだ。これからも積極的に遊びを謳歌したい。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?