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戦時僧侶の教訓伝える

※文化時報2022年6月14日号の掲載記事です。写真は浄土宗平和協会の廣瀬理事長。

 浄土宗平和協会は、太平洋戦争に浄土宗教団が協力したことを示す資料の収集を本格化させている。「今さら」「何のために」との批判を受けながらも、戦時を生きた僧侶たちの姿が、現代社会に生きる人々に示唆を与えると、同協会は捉えている。廣瀬卓爾理事長(願海寺住職、大津市)は「不殺生を大切にするはずの僧侶が、なぜ戦争に行ったのか。どんな心情だったのか。それを知ろうとする姿勢がなければならない」と話す。

菩提心持って戦地へ

 浄土宗平和協会は昨年夏、戦時資料の収集を開始した。刊行物、金属製仏具の供出を求めた依頼状、新聞や生活道具など戦時の生活を伝える資料、軍隊や軍事に関する資料の提供を、宗内の全寺院に呼び掛けた。

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