文化時報社
宗教専門紙「文化時報」に掲載された記事の中から、反響のあったものを厳選してお届けするマガジンです。記事は全て有料です。
宗教専門紙「文化時報」に掲載する令和6年能登半島地震の関連記事を、無料で公開いたします。 新聞掲載より早かったり、遅れたりといったタイムラグがあります。またウェブで読みやすくするよう、体裁を整える場合があります。ご了承ください。
「文化時報 福祉仏教入門講座」の講師陣が、福祉仏教の現場で感じたこと、考えたことをつづる人気コラムです。宗教専門紙「文化時報」の紙面に掲載されたものを転載します。
「お坊さんのいる病院」として知られる独立型緩和ケア病棟「あそかビハーラ病院」(京都府城陽市)の運営から、浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺)が撤退することを決めました。この問題を巡り、宗教専門紙「文化時報」に掲載された記事をまとめ、終末期医療に宗教者がどう関わっていけばいいのかを考えます。(写真は『お坊さんのいる病院―あそかビハーラ病院の緩和ケア』自照社出版)
宗教専門紙では異色の経済面で連載中のインタビュー記事「コロナを越えて」を、マガジンにまとめました。
真宗興正派と文化時報社は11月21~28日、京都市下京区の本山興正寺教化センター「リテラス」で、「記者が見た能登―被災地報道写真展2024」を開催します。 文化時報社は元日の能登半島地震発生以降、通算61日間にわたり被災地を取材してきました。今回は、記者が撮影した報道写真を通じて被災地の現実を知っていただこうと、親鸞聖人の遺徳をしのぶ報恩講に合わせて写真展を開催します。 期間中には、記念講演や災害に関する法話、チャリティーバザーや「能登の地酒飲み比べ会」など多彩なイ
※文化時報2024年11月19日号の掲載記事です。 「災害を生かす、災害に備える~宗教の視点から~」をテーマにした「第5回文化時報作文コンクール」(主催=文化時報社、協賛=公益財団法人仏教伝道協会・公益財団法人全国青少年教化協議会・武生真宗会、後援=公益財団法人全日本仏教会・一般財団法人お寺と教会の親なきあと相談室)の最優秀作品賞に、光英VERITAS高校3年、増田智帆(ちほ)さんの作文が選ばれた。 優秀作品賞は、高校生が京都光華高校3年の橋本苺花(いちか)さん、中学
※文化時報2024年10月22日号の掲載記事です。 浄土宗総本山知恩院(京都市東山区)は11月1日、法然上人浄土宗開宗850年慶讃(けいさん)記念事業の一環として取り組む勢至堂(重要文化財)の修理工事を開始する。10月8日には、本尊の勢至菩薩坐像(同)や脇内陣に安置する尊像などの撥遣式=用語解説=を営んだ。工事は京都府に委託して進め、2030年10月までの6年間を予定している。
※文化時報2024年10月29日号の掲載記事です。 宗教者と宗教学者らでつくる「宗教者災害支援連絡会」(宗援連、島薗進代表)は16日、真如苑友心院(東京都千代田区)で第41回情報交換会「持続する能登半島地震・豪雨支援活動」を行った。復旧が進まない中、9月下旬に発生した記録的豪雨の災害支援についても活発に意見を交わした。 金光教大阪災害救援隊の竹内真治氏は地震後、石川県輪島市門前町浦上地区を中心に炊き出しや地元の祭りを支援したことを報告。「炊き出しの日だけは家族が集まっ
「共に生き 共に栄える」をスローガンにした信仰運動「共栄運動」が発足5周年を迎え、日蓮宗総本山身延山久遠寺(持田日勇法主、山梨県身延町)は16日、記念大会を開催した。式典には菅野日彰管長、法華一乗会会長で元法相の森英介衆院議員をはじめ多くの宗門関係者や檀信徒約150人が参列した。(山根陽一) 共栄運動は「妙法蓮華経」に説かれる「皆共成仏道(かいぐじょうぶつどう)」「開会(かいえ)」の教えを基にした信仰運動。祖山全域が題目と法華経の聖地として全世界に認知されることを最終目
※文化時報2024年9月27日号の掲載記事です。 日本宗教学会の第83回学術大会が13~15日、天理大学(奈良県天理市)で行われた。1日目の13日には公開シンポジウム「宗教研究のインサイダーとアウトサイダー―信仰者の自己理解と宗教の学術研究をめぐって」が行われ、信仰を持つ研究者のスタンスや、宗教研究における信仰者と研究者の関係などを議論した。(松井里歩) シンポジウムは東馬場郁生天理大学教授の趣旨説明で始まり、奥山倫明東洋英和女学院大学教授、 渡辺優東京大学准教授、那
※文化時報2024年10月22日号の掲載記事です。 能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市では、いまだ崩落した道路や倒壊した建物が目立つ。さらに9月下旬の豪雨の影響で、今月13日現在も一部地域で断水が続いている。観光名所の見附島のほど近く、同市宝立(ほうりゅう)町にある真宗大谷派往還寺(おうげんじ)(松下文映住職)は、元日の地震で本堂が全壊。公費解体を行い、8月には90㍍ほど離れた場所に小さなプレハブの寺院を建てた。少しでも手を合わせられる場所を作った住職は、さらな
※文化時報2024年9月3日号の掲載記事です。 元日に発生した能登半島地震の支援活動として、真如苑救援ボランティア「SeRV(サーブ)」は8月18日、のとふれあい文化センター(石川県穴水町)で行われた「ふれぶんのなつまつり」で和太鼓の演奏を披露し、被災者を励ました。 法要で打ち鳴らされてきた護摩太鼓を始まりとする「真如太鼓」に属する「SeRVいしかわ」のメンバー5人が、イベントのオープニングで迫力ある和太鼓演奏を披露。来場した親子が和太鼓に触れる時間も設け、会場は和や
※文化時報2024年10月25日号の掲載記事です。 能登半島地震で被災した石川県穴水町の仮設住宅で毎月第2土曜に行われている傾聴移動喫茶カフェデモンク=用語解説=を、日本臨床宗教師会会長の鎌田東二京都大学名誉教授や島薗進東京大学名誉教授ら錚々(そうそう)たる宗教研究者や宗教者らが視察に訪れた。午後には同町の高野山真言宗千手院で「いのちの研究会」を実施。宗教に理解のあるさまざまな立場の有識者が、被災地での傾聴や講演などを通じ、宗教や専門分野から今後の復興について考えた。(松
※文化時報2024年10月11日号の掲載記事です。サムネイル画像は偲墓事務局提供。 墓石を利用したサブスクリプション(定額制)型の供養サービス「偲墓(しぼ)」が広がりをみせている。真宗高田派浄誓寺(津市)の稲森栄政住職(45)が発起人となり、仏具店「佛英堂」(野呂英史代表、三重県松阪市)、墓石店「begod」(井上岳史代表、奈良県桜井市)と共同運営。核家族化で弔いの形が大きく変化する昨今、省スペースで移動可能という手軽さが評価され、宗旨・宗派や檀家の枠を超えて人気を集めて
※文化時報2024年10月1日号・8日号の掲載記事です。 律宗大本山壬生寺(京都市中京区)は9月23日、能登半島地震の被災地への義援金を集める「彼岸会寄席」を開いた。創建以来初の落語会で、元宝塚歌劇団花組の千葉吉美さんの提案を受けて開催。蝶花楼桃花(ちょうかろうももか)さんの落語に、参加者50人が笑い声を響かせた。 本堂に安置する地蔵菩薩を背中に、桃花さんが明治時代に作られた小噺(こばなし)や、壬生寺にゆかりのある新選組が登場する落語を披露。観客からの質問に応じるトー
※文化時報2024年10月18日号の掲載記事です。 9月下旬、記録的な豪雨に見舞われた石川県奥能登地域に入った。 金沢でレンタカーを借り「のと里山海道」をひたすら北に走る。曹洞宗大本山總持寺祖院がある輪島市門前町のあたりまでは順調だったが、水害を受けたエリアに近づくと通行止めでカーナビが役に立たない。 しばらくさまよっていると「救援支援物質」のステッカーを付けたワゴン車を発見した。この後を追えば、きっと目的地である輪島市町野町に入れるはず。案の定、ワゴン車は正しい
※文化時報2024年9月24日号の掲載記事です。 人口が減少し、外国人の受け入れが社会課題となる中、日本で活動する外国人宗教者の動きも活発になっている。東京都豊島区のマスジド大塚に集うイスラム教徒(ムスリム)たちは、異文化や他宗教の理解を深めると共に、生活困窮者や近隣の人々を救おうと積極的に活動している。根底にあるのは「困っている人を助ける」のがムスリムにとって当然の務め、という思いだ。(山根陽一) マスジド大塚には、宗教法人日本イスラーム文化センターが入り、都内では
※文化時報2024年10月15日号の掲載記事です。 真宗大谷派の木越渉宗務総長は9月24日、石川県志賀町役場で稲岡健太郎町長と、穴水町役場で吉村光輝町長とそれぞれ面会し、能登半島地震の被災建物の公費解体を巡って両町が申請期限を延長したことに謝意を伝えた。 公費解体は、家屋など被災した建物の所有者に代わって市町が解体・撤去する制度。能登半島地震で適用されており、寺院なども対象に含まれている。ただ、所有者の同意が必要なことから、相続などで名義変更していない場合は手続きが難
※文化時報2024年9月6日号の掲載記事です。 高野山真言宗は8月21日、能登半島地震の支援金が8012万3192円に上り、被災寺院と石川県輪島市をはじめとした各自治体へ届けたことを明らかにした。一部は被災地支援を行う団体への助成金として活用したという。 宗は地震発生直後に災害対策本部を立ち上げ、直ちに現地調査・支援に乗り出すとともに、1月9日から山内各所に支援金箱を設置した。合わせて宗派寺院などに呼び掛けて支援金を募り、当初3月末までの予定だった募集期間を7月末まで
※文化時報2024年10月4日号の掲載記事です。 京仏具の制作技術を生かした新しいブランド「SHITSURAE KYOTO」の展示会が9月11、12の両日、京都市勧業館(みやこめっせ、京都市左京区)で開かれた。京都府仏具協同組合青年会が立ち上げ、伝統技術の粋をつぎ込んだ生活用品を提供する。「生涯使い続けたい」と思える最高の一品を使うことが豊かな生活を体現するとの信念で製品開発を行っているという。(大橋学修) 「SHITSURAE KYOTO」の製品発表は、5月の新ブラン