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フーズ・ワールド・イズ・ディス?――ヒップホップと現代世界

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韻踏み夫の連載「フーズ・ワールド・イズ・ディス?――ヒップホップと現代世界――」の第一回から第六回(最終回)を一挙収載。 第一回 ハスラーとポストフォーディズム(2023・1・…
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フーズ・ワールド・イズ・ディス?――ヒップホップと現代世界――

フーズ・ワールド・イズ・ディス?――ヒップホップと現代世界――

第五回 廃止主義のために 韻踏み夫 「私はときおり、この世界全体は/ひとつの大きな監獄の敷地なのではないかと考える/私たちのうち幾人かは囚人で/私たちのうちの残りは看守だ」。世界は監獄化しており、かつそれにしたがって人々は囚人と看守に二分されているのではないかという予感。この素晴らしいエレジーが書かれたのは七一年だが、いまやますますこの感触は強くなっているのではないだろうか。「主よ、主よ、奴らはジ

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