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暑くても花のある暮らしをしたい。

昔から、どんなに日当たりのいいところに住んでも観葉植物が枯れる。育て方に問題があるのだろうか。だから鉢植えの植物を置くことはほとんどない。その代わり、切り花はできるだけ欠かさないようにしている。

ショウガ科のクルクマシャローム

直売所で花を選ぶのは楽しいが、夏は花持ちを考えてしまい、どうにも悩ましい。比較的長く楽しめるトルコキキョウも、この時期はなかなか日持ちしない。そんなときに頼るのが、クルクマシャローム(通称クルクマ)である。手持ちの写真が見つからないので、趣味の園芸のページを貼りつけておこう。

クルクマを初めて見たのは20年ほど前。鹿児島県川辺町の花農家を訪れたときだ。夏のウエディングなどに使われはじめた頃で、農家の方を紹介してくれたのもホテルの企画担当者だった。

ピンクや白の苞が花のように見えるのが特徴で、実際の花は苞の内側に小さく咲く。花が散っても苞の色は変わらないので、長いこと観賞できる。直売所でも、「これが日持ちしていいわよ」と世話好きな買い物客が教えているのをよく見かける。夏はありがたい存在なのだ。向日葵の花持ちがもう少し良ければと思ったりもするが、こればかりは仕方ない。

彩りも形も豊かなマムは一年中楽しめる

年間を通して重宝するのは「マム」(菊)。最近はさまざまな品種があり、華やかな色からアンティーク系の色まで揃っているから驚きだ。

「マム   色」で検索すると出てくるのが、こちら。

無限マム!!! これまでの菊に対する「仏花」というイメージは無い。 図鑑をずっーっと眺めてしまった。

冬場は毎日水を替えてひと月ほど持つマムも、さすがにこの時期は10日ほどしか持たない。私の住むまちの夏は蒸し暑く、夜になっても30度近い。最高気温が35度を超える日も多い。梅雨時なんて、泊まりがけで数日家を空けると部屋のあちこちにもうカビが生えている。暑い上に、ものすごい湿気。だから10日持てば御の字である。

縁取りしたような柄のマム。
3本だけど、スプレーなので花がいっぱい。
小ぶりな花がたくさんついたスプレーマム。
色違いで3本250円だった。

植物が枯れるわが家にコーヒーの木


そんなわが家に、知人からいただいた観葉植物がやって来た。

葉っぱが艶やかで生い茂っている。

コーヒーの木だ。一応、花が咲いて赤い実もなるらしいが、わが家では夢のまた夢(苦笑)。万が一豆が取れたら、一杯ぐらい飲めるかな? 

新しい葉っぱが出てきたぞ……。

せっかくいただいたので、枯らさないようにと今必死になっている。虫がついていないか、毎日注意深く観察中。

昔「植物が枯れる部屋は、“悪い気”が流れているからだ」と言われたことがある。本当だろうか。そもそもネガティブ思考の人間が住んでいるので、“良い気”が流れている気が1ミリもしない。私の疲れやモヤモヤを、植物が吸い上げてくれているのかもしれない。そう思うと、申し訳なさで一杯になる。

こんなところに来てしまったコーヒーの木が気の毒になってきたけれど、とにかくがんばる。がんばるのだ。


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