あの頃憧れたふかっちゃん/ドラマ『恋ノチカラ』
金曜ドラマ『最愛』最終回の余韻が残っているのだが、今はまだ何も書けずにいる。また整理したら書こうと思う。
さて、年末になるとTVerで過去のドラマがお祭り騒ぎ。いやほんとに、今やっている仕事を放り投げて一日中ドラマを観ていたい(泣)。今年もやっているので観たくてたまらない『のだめカンタービレ』。千秋せんぱい! ぎゃぼうーーっ。
そしてもうひとつ、これだけは観なくてはいけないと、深夜に1話ずつ視聴しようとしているのがドラマ『恋ノチカラ』である。
主人公は深津絵里さん、ふかっちゃん演じる本宮籐子だ。塚っちゃんじゃないよ、ふかっちゃんだよ。
籐子は、大手広告会社「ユニバーサル広告社」に勤務している。クリエイティブに属していたが、仕事の失敗から庶務課に左遷された30歳独身。なぜか、社内の人気クリエイター・貫井功太郎(堤真一さん)が独立する際に引き抜かれて会社を辞める事になったのだが……というのが初回の話。
籐子の元彼の妹で同居人・倉持春菜を矢田亜希子さん、貫井と共に「貫井企画」を立ち上げた若手No.1クリエイター・木村壮吾を坂口憲二さんが演じている。籐子の飲み友達・須田真季は、猫背椿さん。椿さん、この頃から全然変わってないんだな。ブレがない!
ドラマは2002年に放送。約20年前ということになる。ちょうど自分も主人公と同じぐらいの歳だった。ふかっちゃんがドラマで演じた役には、けっこう思い入れが強い。『踊る大捜査線』シリーズは置いといて、『きらきらひかる』のひかる、『天気予報の恋人』の祥子、『カバチタレ!』の千春、『末っ子長男姉三人』の春子、『スローダンス』の衣咲など。中でもこの『恋ノチカラ』は、小田和正さんの歌う主題歌「キラキラ」をひっくるめて全部好き。思い入れが強いので、親友2人からの着信を「キラキラ」のオルゴールバージョンにして20年ぐらい経つ。この曲を聴くと、30歳前後のことがブワーーーンと脳内を流れていく。
ショート寄りのボブにストール、ひざ下スカートに濃い色のタイツと革靴。籐子のファッションを真似したなあと、遠い目である。顔の大きさが全然違うので、残念な結果だったけれど。
当時の王道、オシゴト&恋愛物語。籐子だけでなくクリエイターの貫井も木村も、同居人の春菜も迷いながら生きていた。人間くさくて面白いドラマだった。いい上司面していたのに、実は独立した貫井を潰そうと躍起になっていたのが西村雅彦さん(現在は、まさ彦さん)演じる吉武。彼も人間くさい登場人物だった。
第1話で、独立後仕事を次々に失っていく貫井が「忙しいことは悪いことじゃない。でも一つひとつのクオリティはダメになっていく。俺が楽しくなかったら意味がない。そういうの、やっぱりわがままなのかね」と、事務所の入ったビルの屋上で吐露する場面がある。20年前も今も、これって変わらない悩みの種なのかとドラマを視聴しなおして実感した。
仕事案件に悩まされてうなされているせいか、このシーンを見ただけで泣けてしまった。(全然泣くとこじゃない!!) ここ数年、自由に異様に憧れている。個人事業主だから自由でしょ?と思われるかもしれないが、個人事業主になったら自由がなくなることがよくわかった。個人事業主になったら、なぜか苦手なことばかりと縁ができてしまった。
でも、もうそんなのはやめよう。苦手なことを克服する気ゼロなので、自分。そう言いたい。こんなこと同業や関係の人に言ったら、誰か怒鳴り込んできそうだなあ……。好きなこと、得意なことだけ、じゃんじゃんやりたい。「克服できたらいいことある、視界が広がる」「フリーはなんでもやるのが当たり前」と言う人がいるけれど、やりたい人だけがやればいいのだ。自分はやりたくない。
来年はもっと自由に、やりたいこと、好きなことやろう。
で、なんだったかな(笑)。そうだ、『恋ノチカラ』だ。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』のヒロイン交代も間近に迫ったし、オダジョー登場も迫ったし……(予告にいたのは、間違いなくオダジョー)、過去ドラマを視聴して、“ふかっちゃん補充”しておくとよいかもね、って話だった。
ついでに、次クールの金曜ドラマ『妻、小学生になる。』は堤真一さん主演ってことだし。あら? さっきキャストを観たら、日曜劇場でお馴染みの馬場徹さんが金曜日にお引っ越し。脚本は大島里美さんなのか。これは気になる。
いつものごとく、グダグダと話が全然違う方向にいってしまった。ごめんなさい。ドラマ話にのせつつ、ひっそり、こっそり深夜に仕事話を愚痴っております(笑)。
次の週末には生きかえるつもり。生きかえったときのために、好物のカールを爆買いしました! ふふん。
きっと師走は、みんなバタバタですね。