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政子の演説に爆泣きした第47回/大河ドラマ『鎌倉殿の13人』

(以下、ドラマの内容を含むので、まだ観ていない人はスルー! スルーしてください!!)


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義時、義時……。
やっと君のことわかってくれたよ、政子が、太郎が、御家人たちが。

第46回では妹・実衣を救うために政治の表舞台に立つ覚悟を決めた政子が、今回は弟・義時のために熱弁をふるった。三谷さんの解釈はこうなんだ。ここに姉弟愛をもってくるんだ。史実は同じなのに、物語を紡ぐ人でこんなにも違うのか。

大江殿が作成した文書を捨てて、自らの言葉で御家人たちに語りかける政子。小池栄子ちゃんの目ヂカラと、走り気味の勢いのある台詞! 紫頭巾の政子は神々しくもあり、大江殿同様に釘づけになった。すでにボロボロ泣きながら観ていたけれど、彼女の演説に涙する小四郎に焦点が当たり、太郎(泰時)の背中が大きく映し出された瞬間、完全に涙のダムが決壊した。俺たちの泰時は、こんなに大きかったっけ。

鎌倉のためにダークサイドに落ちた義時。確かに、彼は私利私欲に一切走らなかった。妹の首をはねようとしたことでも分かることだ。父・時政の例があるからこそ、己を律しながら生真面目にやってきたのだろう。でも、重い重い荷を背負って突き進んだのは鎌倉で武士の世をつくるためかもしれないが、太郎のためでもある。太郎に武士の世を引き継がせたい。太郎はかつての小四郎だ。

「あの親子は変なんです!」

そう言って、のえは気持ち悪がる。自分の欲に素直な彼女は、自身と義時の間に生まれた息子・政村を跡継ぎにすることに必死だ。そもそも、それが義時のもとに嫁いだ理由でもある。義時と泰時父子のことをよく観察し、研究している。このまま泰時が跡継ぎになることを、鬼の形相の彼女が許すとは思えない。まして、朝廷が義時追討ののろしをあげた際、自分の兄が犠牲になったことすらも義時に蔑ろにされたのである。

これ、最終回どうなるの?

承久の乱がまだ始まっていないのに、15分延長程度で終わるのだろうか。終わってほしくない気持ちと、三谷さんが描く義時の最期を早く知りたい気持ちとが半々。こんなにも最終回までやきもきするなんて。

最終回のタイトルは「報いの時」。第47回は、ブラックにならざるを得なかった義時が報われた回だったと思う。では最終回は?  誰が報いを受けるのか、または報われるのか。予告では、義時らしき人物が刀を振りかざすシーンがあったけど、あれってもしかして引き継いだ泰時? 待って、政子倒れた? りくさん再登場!?  のえさん?  平六?  盛りだくさんの予告で、数日経ってもパニック。絶対にリアルタイムで観たい。

最後に、トキューサ。あの顔で残酷なこともわりと平気で言っちゃうところなんか一番時政の血を引いている。愛嬌があることを自覚しているし。さすがに、自分の兄を追討せよという院宣を「記念に」もらおうとするところは、全員ドン引きしていたが。絶望ばかり見てきた特に後半の癒し枠として、トキューサにはとってもお世話になった(まだ終わってないけど)。

どんなゴールになるのか見当がつかないけれど、最後まで楽しんでしっかりとこの目に焼き付けたい。その前に、もう一度第47回を観よう。

★前回書いた記事はこちら。

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