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グレイトじゃない反町隆史が追い込まれる/ドラマ『グレイトギフト』

「グレイト」で「反町」ときたらティーチャー・鬼塚なので、なんとなく「主人公が病院内で大暴れして一件落着」するドラマなのかと思っていたら、それは勘違い。トンデモ物騒案件だった。

木曜9時のテレ朝ドラマ『グレイトギフト』のことである。

(以下、ドラマの内容を含みますのでご注意ください)

主人公は、反町隆史さんが演じる病理医の藤巻。コミュニケーションが苦手で、院内ではうだつの上がらない静かな男。顕微鏡を覗いてばかりの彼にも家族はいるが、冷え切った関係の妻は重い心臓病で、藤巻の勤務する病院に入院中だ。

そんな藤巻の人生は、急死した元総理大臣・愛宕の体内から、謎の球菌を発見したところからジェットコースター状態に。その球菌は誰かによって愛宕に盛られた可能性があり、当初藤巻は警察に一刻も早く知らせるよう理事長に申告した。しかしまったく相手にされず、逆に騒ぎになっては困ると、証拠を隠滅するよう指示されてしまう。

妻や娘からは疎まれ、職場では出世とも縁遠く、冴えない顔で顕微鏡を覗く渋い反町、いや完全に枯れてる藤巻。脇が甘いのか、球菌の存在を検査技師の久留米(波留さん)に知られ、妻の主治医で信頼する白鳥(佐々木蔵之介さん)に球菌について打ち明けたら逆に利用されてしまうという、最悪の結果を招く。

「その球菌、警察への証拠保存のために培養しておいてくれないか?」と白鳥に言われた時点で、疑いなさいよ反町!(呼び捨て) じゃなくて、藤巻!! だいたい、この状態で蔵さんが善人役のわけないのよ、と画面に向かってツッコミ。あれ? 藤巻の娘を演じているのは藤野涼子ちゃん。母親の主治医役の蔵之介さんと並ぶと、ドラマ『ミヤコが京都にやって来た!』じゃないか。こんなところであの親子と再会するとは。

さて、他のキャストを確認すると、理事長の奥野に坂東彌十郎さん、もうひとりの津田さんはこのテレ朝に来て心臓外科医・郡司を演じている。愛宕の愛人には倉科カナさん(最近こういう役が似合うーー)、藤巻の妻には、暮れまでおじいの娘(犬塚くんママ)だった明日海りおさん、久留米の後輩検査技師は小野梨花ちゃん、病院事務局長は筒井道隆さん、そして元刑事の神林には尾上松也さんと、なかなか豪華な配役となっている。

謎の球菌を使って、愛宕を死に追いやったのは誰なのか。立場がどんどん危うくなっていく藤巻が、自分の正義を通すのか、それともこのまま権力に巻かれていくのか。すでに引き返せないことになっているのだが、スピーディーな展開にハラハラ。とにかく全員怪しいのである。

脚本は誰なのだろうかと調べたら、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の黒岩勉さんだった。ちなみに主題歌を歌うのはJUJUさん! あらかっこいい。テレ朝とJUJU姐さんと言えば、たまにゲスト出演するバラエティ番組『相葉マナブ』。畑でゴボウを収穫したり、釜飯をつくったり、山で自然薯を掘ったりする貴重な姐さんに出会える。毎月出てもらいたいぐらいおもしろい。

さてさて、初回のラストが衝撃的で全然グレイトじゃない反町、もとい藤巻は、第2話でどうなるのだろう……。初回でアレだったら、相当追い込まれるよ、グレイトティーチャー(違う)。


茶化していますが、要は「おもしろいです」ってことです。

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ぶんぶんどー
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