好きな俳優陣見納め!ラストが楽しみ/日曜劇場『アトムの童(こ)』
悪いオダギリジョーと癒しの塚っちゃん見たさに、視聴を始めた日曜劇場『アトムの童』。この週末に最終回を迎える。え? 早くない? 9話で終わるなんて聞いてないよー。山崎努さんが登場したら一瞬にして空気が変わったので、もうちょっと観ていたかった。
(以下、ドラマの内容を一部含みます)
ストーリーは、ゲーム業界で小さなおもちゃ屋と大手が覇権を争うという、日曜劇場の王道である。でも舞台の業界が業界だけに、汗臭くないし、泥臭くない(あくまでイメージの問題、実際はかなり汗の塊)。主人公の天才ゲームクリエイター・安積那由他を山﨑賢人さん、友人・菅生隼人を松下洸平さんが演じているのも理由だと思う。昔から大好きだったおもちゃメーカー「アトム玩具」の再生に関わることになった2人。その前に立ちはだかるのが、ある因縁の相手でもあるIT企業SAGASの社長・興津晃彦だ。この興津をオダジョーが演じている。こちらも汗かいてなさそうでしょ?
体温低めに見えるところなんか、まさにIT企業の代表(私個人の感想ですが)。さらっとしているようで、見つけた獲物は逃さない。「久々の短髪オダジョーだわ!」と心が浮かれた見た目のシャープさ。ちょっとボソボソと話すオダジョーボイス効果で、特に前半は何考えてるか分からない得体の知れない怖さがあった。
毎週「興津、お前ーーー!」と思いながらも、その悪党ぶりに魅了されていた。なのに、いきなり(伏線らしきものはあったけど)改心してしまい、急すぎて消化不良中。そのぶん、ネチネチした麻生佑未さんを楽しんでいる。
待て、一番のワルは誰なのか。
と考えたところで、「小山田、お前ーーー!!!」と心の底から叫んでいる。ワル顔だなあ、猿時さん。
いけない。つい興津の話になるけれど、自分にとって存在の薄かった山﨑賢人くんが一気に鮮明に浮かび上がったドラマであり、隼人役の松下さんが登場するたびに自分の声フェチを再認識したドラマでもある。声! この声! 一年前は「大ちゃん」だった。泣きながら『最愛』を観てた自分に懐かしさを感じる。あれから一年経ったなんて、時の流れのはやさに驚愕している。
『アトムの童』はハラハラすることが多かったため、塚っちゃんの「めちゃんこ」と、今回は怖い人じゃないでんでんさん、火曜日にはNHKで太巻きばっかり食べている風間杜夫さんの3人「アトム玩具の爺さんズ」(ドラマの台詞より)に何度も癒された。アナログなのに、若いクリエイターたちと互いの持ち味を生かしながら作業に没頭する爺さんズ。結局おもちゃづくりが好きなのだ。好きなものがあることの尊さよ。
TBSドラマでお馴染みの馬場徹さんは、今回出番が少なくてちょっと残念。でも、六角慎司さん(←『あのときキスしておけば』のエグゼクティブ真二)を毎週楽しめたのは嬉しい誤算だった。
最終回が残っているので気が抜けない。アクションフィギア「アトムロイド」目当てに大財閥から買収されようとしているSAGAS、アトムの技術を守るためにSAGASに協力する那由他、那由他と袂を分かつことになった隼人、ただおもちゃやゲームで人を楽しませたい爺さんズら率いるクリエイターたち。最終回、どんな結末が待っているのだろう。
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ところで、昨日久しぶりに唇ヘルペスが再発した。時間のあるときに入るバイトは今月残業が多くて……。本業は「ちょっとそれどうなのか?」という依頼先の対応に閉口。毎回ストレスを感じながらも、コ○ナ禍の中で仕事をまわしてもらっているのだからと頑張ってきた。しかしことごとく嫌な思いをし、毎年暮れになると「来年は絶対に全部お断りしよう」と決意させる。今年の初め、やりたくないことはやらないと誓ったのに、半分ぐらいしかできなかった。
唇ヘルペスも、「もうそういうところとのお付き合いはやめていいじゃん。お金もらえなくてもいいじゃん。そのぶんバイト入ればいいじゃん。というか、バイトの方が稼げるじゃん」と、誰かが代わりに私に言っているのかもしれない。
そんな真面目なことを考えるときに、「ヘルペス」が『エルピス』に見えてくる。ああーー。完全なるドラマの観すぎ。いや、瑛太こわい。それよりも、今週斎藤の出番が少なくて残念。でも、子会社に飛ばされた村井さんの出番がまだあってよかった。
バタバタする師走、どうぞ皆さまもご自愛ください!
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