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予想を裏切る展開にゾクゾクした第1話/金曜ドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』
TBSの金曜ドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』が始まった。
年中赤字だが、街の人から頼りにされるマチベンの王道バディものだと思って視聴したら、とんでもなかった(褒めてる)。
元々キャストと脚本に惹かれてはいたものの、カフェでのコンセント泥棒話から二転三転していくストーリーに目が離せなくなった。
小出し、小出し、ドーン!
簡単に言うとこんな感じだった。
巨万の富を得ている悪ボスや政治家が出てくるわけでもなく、MERの喜多見チーフが命がけで助けに行くような背景もない。ないけれど、身近で誰にでも起こり得るとても困った事件が主軸の物語である。
主人公は、弁護士の父・潮綿郎(さだまさしさん)の事務所でパラリーガルとして働く石田硝子と、ひょんなことから潮法律事務所にやってくる高卒の弁護士・羽根岡佳男(通称・羽男)。有村架純さん、中村倫也さんがそれぞれ演じている。真面目でコツコツタイプの硝子は、「石のように頭が固い」ことから石子と呼ばれている。東大法学部を首席で卒業するも、司法試験に4回落ちて自信喪失中。一方の羽男は、写真のように見たものを記憶できる「フォトグラフィックメモリー」の持ち主で、司法試験に一発合格した弁護士。ただし臨機応変に対応することが苦手で、予想外なことが起きるとフリーズしてしまうという、弁護士として致命的な一面を持つ。
そんな2人が、嫌々ながらコンビを組むことに。最初は、先日視聴した『競争の番人』と同じような凸凹バディものになるのだろうと想像していた。ところが、似て非なるドラマだった。
主役の二人の出会いからすぐ、有能弁護士然としていた羽男のメッキが剥がれるのだが、この辺りの演出ですでに心が持っていかれはじめる。そこに、依頼人として目がうるうるした赤楚くんが登場。彼が演じるのは、カフェで携帯を充電して訴えられた大庭蒼生だ。
ゲストが豪華じゃないか。
そんな風にのんびり見ていたあの時間から、ドラマには様々な要素が含まれていたのだ。後で考えたら、のことだけれど。もう一度視聴しなおそうかしら。
「ちょっとコンセント借りただけじゃないか。こんなことで訴えられるなんて」と、自分に非はないとでも言いたげな不満顔・困り顔の大庭。そこから凸凹コンビが事件解決に向けて走り出す。しかし羽男の類いまれなる記憶力によって、依頼された案件が思わぬ方向へ。
え、どういうこと?
だからそこに?
そういうことだったのか。(1回目)
え? どっちなん?
あ、あのシーンか。
そうか、そうなのか……。
そういうことだったのか。(2回目)
その眼差しの意味は何?
え?
そういうことだったのか!(3回目)
だから赤楚くんなのかーー!
(赤楚くんキャスティング絶妙)
って、観ていない人には何言ってるかさっぱりわからないと思うが、こんな展開なのだった。
箸休めのようにときどき出てくるのが、石子の父・綿郎と近所の蕎麦屋の息子・塩崎。経営のことはからっきしダメな人情派の父に、まっさんをキャスティングするなんて。この時点で、すでに自分がこのドラマのトリコになる予感はあったかもしれない。また石子に一目惚れして空回りする塩崎が、おいでやす小田さんというのもいい。
このドラマ、プロデュースは新井さん、演出には塚原さんの名前がある。『アンナチュラル』『MIU404』『最愛』の黄金コンビ。自分の好みなわけだなあ。
というわけで、次週も楽しみにしている。
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