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エンジン全開で面白くなってきた/ドラマ『新宿野戦病院』第6話

初回視聴後、私の周りのクドカン好きは皆、「うーん、今回は気合い入れて観なくてもいいかなあ……」と、早くも離脱宣言した。

みんな! 戻ってくるんだよーー! にしおかすみこだよーー!!

(以下、一部内容を含みます)


「親父でもぶたれたことあるのに!」

ガンダムの名ゼリフ(by岡本)へのオマージュ(なのか?)に笑い転げ、舞や横山の家族構成に驚き、え! 院長、奥さん!! えーーーっ! とさらに驚き、全員で5本指ソックスをディスって(私は愛用しているが)院長をディスる展開に、「情報多すぎやろ、でも私はついていく!」と息巻いてしまった。最後までついていくよ。

ようやくクドカンの面白さが全面に出てきた。

「これを面白いとか言える人、どうなん?」と言われもええ! 嫌いなやつは、「嫌い!」言うときゃええんじゃー! それでええ。好きなもんは好きなんじゃー! 

だんだん、己の中でもヨウコ節がクセになってきた。どうしよう(笑)。

さて、今回はゲストに松金よね子さん、中山忍さん、藤田弓子さんが登場。 2時間ドラマ好きにはたまらないキャスティングなのはさておき、レギュラー陣含めて芸達者が揃った。それにしても、鬼籍に入った役者まで使うとは。ケーシー高峰さんに笑ったのは、昭和生まれの同年代。このために院長の名前を決めたんじゃないのか?と勘ぐってしまう。亨を演じる仲野太賀くんはずっと変顔状態だけど、何度もつぶやいた「親父」の言い方と表情が全部違う。すぐに感情移入してしまう亨のチャランポランな勢いは、最終的にどこに辿り着くのだろう。この人の大河ドラマも楽しみだ。

今回のメインは亨の父親、生瀬さんが演じる啓三。背中を痛がる彼に病気の疑いを持つヨウコが、健診を受けさせようと悪戦苦闘する。ドラマ『リーガル・ハイ』の三木法律事務所を思い起こさせるヨウコと啓三のシーンは、ワケあってSMシーン。あんなに長時間にわたってSM(観た人にしか分からないが、SMだけどSMじゃない……)を盛りこんじゃえるのは、クドカンぐらいだと思う。亨のシーンも含めると、全体の三分の一ぐらいあったかもしれない。あの状態で、十分笑いと涙を提供して演技し続けられる生瀬さんは凄い。これこそ彼の真骨頂!? そして薄幸な役の多い中山さんが、病気で亡くなった妻役とは言え、最期まで明るく幸せに生きられたことが分かって、なんだかうれしくなった。

これは健康診断推進運動の新しいカタチ。
みんな、健康診断に行こう!

「はぁー、今回も面白かった!」と気を緩めたら、もんげーーー(ちなみに、やっちもねぇ!は、実家のある大分でも言います)気になる終わり方に騒然となった。しのぶさん、しのぶさん、しのぶさん!! 公式サイトでの紹介の仕方でいろいろあった堀井しのぶが、次回掘り下げられる模様。これまで多くのドラマやバラエティで塚っちゃんの演技を観てきたので、私は彼に絶大な信頼を勝手に寄せている。塚っちゃんなら大丈夫。そう思って、次回を視聴する。と言いながら、演出がアレだったらどうしようか……。いや、大丈夫、大丈夫。

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ぶんぶんどー
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