THE DESIRE AND PURSUIT OF THE WHOLE 邦訳版① 枕& 序文① 雪雪 訳
『THE DESIRE AND PURSUIT OF THE WHOLE』はコルヴォー男爵、フレデリック・ロルフの書いた遺作小説である。
今作は、1910年頃、ロルフが51歳の頃にヴェネチアで書かれた。
この2年後にロルフは亡くなった。
自叙伝こそ本物の藝術。幼心の完成こそが本当の藝術。
これは稲垣足穂の言葉であるが、ロルフは神の子を目指し、永遠の父への恢復を求めて、そして、挫折し、敵を作り、最後は幾つかの自叙伝を残して、故郷イギリスとは離れたヴェニスで死んだ。
今作