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私と彼のこと

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私(じいじ)と彼(孫のNくん)の成長記録。
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2020年10月の記事一覧

私と彼のこと(83)-考えることは同じ-

私と彼のこと(83)-考えることは同じ-

私が一旦帰宅したら、Rさん(彼の母親)は既に出勤していて、妻が彼のお世話をしていた。
といっても、眠っている彼を見守っていただけなのだが。

妻は、「今まで我慢してたけど、あなたが帰ってきたということは、もし起こしちゃっても大丈夫ね」と、彼の頬を撫でたり手を握ったりしてから、入れ替わりで出勤していった。

その後、私も個人的に頼まれている仕事を片付けたりしながら、スヤスヤ眠る彼を見守った。
もちろ

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私と彼のこと(84)-不機嫌な夜もある-

私と彼のこと(84)-不機嫌な夜もある-

昨晩は珍しく、彼のご機嫌が悪かった。
入浴中の私の耳にまで彼の泣き声が届いてきた。

リビングに行くと、Rさん(彼の母親)が一生懸命なだめている。
妻(彼の祖母)は既に疲れた表情を浮かべていた。
お腹は空いていないはずだし、オムツも濡れていない。
何をむずかっているのかわからず、二人は途方に暮れていた。

私が抱っこすると、ほどなく泣き止んだが、表情は冴えない。
しかし、Rさんと妻が口々に「じいじ

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私と彼のこと(85)-孫育て手帳-

私と彼のこと(85)-孫育て手帳-

最近は多くの自治体が「孫育て手帳」的なものを発行している。
ネットでDLできるものも多い。
幾つか目を通してみたけれど、傾向は似通っている。

子育ての主役は両親。祖父母はそのサポートと心得よ。
子育ての常識は年々変わっていく。古い知識を押し付けないように。
無理させず、無理するな。両親も祖父母も自然体じゃなきゃ続かない。

正論だと思う。
園児の祖父母と交流する際に、私もそう伝えている。

でも

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私と彼のこと(86)-俺のギター②-

私と彼のこと(86)-俺のギター②-

長男AとRさん(彼の両親)が買い物に出かける間、彼のお世話を仰せつかった。
光栄なことである。

出かける前にRさんがミルクを飲ませて行ってくれたので、お腹の心配はない。
しばらくはご機嫌で「ンックー」「ダァー」と声を出していたので、ベビーボールを揺らしたりして一緒に遊んだ。
しっかり視線で追うし、手を伸ばしてつかもうとするような様子も見られるけど、まだ狙い通りには動かないようだ。

オシッコが出

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私と彼のこと(87)-社会的微笑②-

私と彼のこと(87)-社会的微笑②-

この頃、彼はしばしば笑顔を見せる。
顔を覗き込むと笑ってくれるので、家族の顔を見分けられるようになったのだと思って喜んでいた。
しかし、調べてみるとそうではないようだ。

出生直後から見られる、何かに対する反応ではない「新生児微笑」、生後一週間前後から現れる、聴覚や触覚への刺激に対する反応として見られる「外発的微笑」、そして生後2~3カ月頃から現れる、人の顔や声に反応して現れる「社会的微笑」。

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私と彼のこと(88)-つかむ②-

私と彼のこと(88)-つかむ②-

視界に入ったものは気になる。
気になったものはつかむ。
つかんだものは口に持っていく。

私と彼のこと(89)-塩川豊子さん⑤-

私と彼のこと(89)-塩川豊子さん⑤-

一番最初に個人の子育てと集団保育、ということですけれども、これは、私は去年はそのことをかなり丁寧にお話ししたんですけれども、1933年、昭和8年に、一番目の男の子を産みましてから、丁度15年間に6人の子どもを持ちました。
今、みなさん顔を見合せていらっしゃるけど、昔はね、ごくあたりまえのことだったんですね。
その間、丁度満州事変に始まる、大変暗い暗い15年戦争の中を、私は子育てに明け暮れていたわけ

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私と彼のこと(90)-お風呂③-

私と彼のこと(90)-お風呂③-

このところ、彼とお風呂に入ることが多い。
季節がら行事準備などが増えて、長男A(彼の父親)の帰宅が遅くなることが多いからだが、じいじとしては帰宅後の楽しみが増えて嬉しい。

彼はどうやらお風呂が好きだ。
私も長男Aもお風呂好きなので、三代続いた傾向と言える。
でも、赤ちゃんの頃の嗜好って、その後正反対になることも多いから、まだ何ともいえないのかもしれない。

これまでは日中かいた汗を流すのが主目的

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私と彼のこと(91)-たそがれ泣き-

私と彼のこと(91)-たそがれ泣き-

最近、Rさん(彼の母親)が夕方も短時間パートに出るようになったので、義母(彼の曾祖母)に彼を預けることが増えた。
義母と義弟は喜んで預かってくれるのだが、朝は大丈夫なのに、夕方はずっと泣いているのだそうだ。

これが、たそがれ泣きというやつなのか?
今まで、そういう現象があると名前だけは知っていたのだけど、彼がそうなるとは思ってもみなかった。

原因は色々で、当然、対処法も様々らしい。
珍しい体験

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私と彼のこと(92)-ベビーカー-

私と彼のこと(92)-ベビーカー-

Rさんのお母さん(彼の母方の祖母)がベビーカーを買ってくださった。
お値段を聞いてビックリ。
ベビーカーって高いのだな。
まあ、赤ちゃんの身を守るものだから、当然と言えば当然なのだが。

華奢なRさんが取り回しやすいように、軽くて、コンパクトに折りたためて、車輪周りが頑丈で…と考えていったら、そこそこお高いものに行きついてしまったとのこと。

ところで、次男H・長女Tが生まれたとき(23年前)に買

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私と彼のこと(93)-散歩-

私と彼のこと(93)-散歩-

今日は、また夏に戻ったのかと思うくらい暑かった。
夕方になってようやく涼しくなったので、彼とお散歩に出かけた。

明るいうちに外出すると、彼は興味深げに周囲の目に入るものを観察する。

自動車の往来や人通りの少ない道を選ぶのだが、今日は小学校低学年くらいの子どもたちが遊んでいるところに行き当たった。
二人の女の子が彼に興味を持って近づいてきた。
「可愛い!」「何歳ですか?」と問われたので、「まだ0

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私と彼のこと(94)-日程調整-

私と彼のこと(94)-日程調整-

まもなく、彼は生後100日に達する。
次の日曜日に「お食い初め」の予定だったが、今週末が雨模様なので、来週に順延しようかという話が浮上している。

もちろん、「お食い初め」そのものは天候に左右されるようなイベントではないのだが、彼の父親(長男A)は保育士なので、職場の運動会が順延されるとバッティングしてしまうのだ。

せっかくの「お食い初め」に父親が不在というのも寂しいので、一週間後ろに伸ばそうか

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私と彼のこと(95)-ハンドリガード②-

私と彼のこと(95)-ハンドリガード②-

彼を散歩に連れ出すと、キョロキョロと興味深げに周囲を見回す。
気になったものに視点を固定(固視)したり、見たいものを追いかけたり(追視)、目と首の動かし方が上手になってきたことがわかる。

機嫌の良いときに顔の近くにオーボールやベビーボールを持っていくと、手を伸ばしてつかもうとする様子もある。
まだ、なかなか思う通りには手を動かせず、成功することは少ないけど。

ハンドリガード(自分の手をじっと見

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私と彼のこと(96)-クーイング②-

私と彼のこと(96)-クーイング②-

彼のクーイングのバリエーションが増えてきた。
泣き声も大きくなってきているから、肺と横隔膜が強くなっているのだと思う。
以前からよく聞く「アー」「ダー」「ファハー」などに混じって、「バッ」とか「ブー」の破裂音が聴こえてくるようになった。
多分、唇を使って音を出すことを楽しんでいるのだと思う。