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セルビアのソウルフード「プレブラナツ」を作る

セルビアで暮らす身としてはセルビア料理のひとつやふたつは作れるようになっておきたいもの。
ということで、セルビア人のソウルフード、プレブラナツ(Пребранац / Prebranac)という豆煮込みに挑戦すべく早速ピヤツァ(市場)で白いんげん豆を購入。その他調味料やら何やらも購入。

豆煮込みなんて材料全部鍋にぶち込んで煮るだけやろなんて侮るなかれ、レシピを見ながら作ってみたところ、煮たり焼いたりで結構手間がかかった…
1回目作った時はパプリカパウダーの種類が辛いヤツだったようでピリ辛になってしまったが、それはそれで美味し。

2回目はソーセージを入れて。
以前セルビア第2の都市ノヴィサドに行った時にレストランで食べたプレブラナツにでっかいソーセージが入ってたので真似してみた。
料理の全てが同じ色だけど、これがまた美味い。

お店で食べたやつも、なんかこう、濃厚かつちょっぴりスパイシーで、豆煮込みの持つ単調なイメージとは違ってちゃんと"メイン料理"として遜色ない感じ。(当たり前か)

セルビア料理=肉というイメージがありますが、豆料理もなかなかのものなので、機会があれば是非ご賞味あれ!

今日のセルビア語:

プレブラナツの主役はもちろん豆(セルビア語でパスーリ:Пасуљ / Pasulj)ですが、この料理における貴重な肉要素であるソーセージについて。
セルビアにはソーセージ的な料理がふたつあって、ひとつはコバスィツァ(Кобасица / Kobasica)と呼ばれるもので、所謂ソーセージ。私が見た限り、セルビアのレストランや居酒屋にはほぼ置いてあるイメージ。
もうひとつはスジュク(Суџук / Sudžuk)とかスジュカ(Суџука / Sudžuka)とか呼ばれるもので、牛肉から作られたピリ辛ソーセージをこう呼ぶらしい。セルビア内にあるボスニア風チェヴァビを出すチェーン店のメニューで見たことがあります。
ちなみにバルカンのお隣トルコでもソーセージのことはスジュク(Sucuk)と呼ぶ(トルコ風のもの。欧米風ソーセージは"ソスィス:sosis"と呼ぶみたい)ので、もしかするとイスラム教徒向けの豚肉を使わないソーセージが、オスマン帝国時代のセルビアに入って来たのかも知れないなあなんて妄想が捗りました。

あと、セルビア語のコバスィツァってあまりソーセージっぽくないなと思って、同じスラブ系のロシア語でのソーセージの呼び名を調べてみたら、似た感じのカルバッサ(Колбаса)と呼ばれていた…どころか、これに影響を受けて日本の「カルパス」という商品名が誕生したそうな…(安定の話題脱線)

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