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人間は優しいから繁栄したのかも?~Humankind 希望の歴史 上~2024年56冊
学びになる本ですね!
「暴力の人類史」を読んだ人は、
それがアップデートされる感じです。
上下巻の上しか読んでないので、
全体が掴めているわけではない。
人間は善であるというか、
性善説を証明しようとする本です。
ホッブスの性悪説VSルソーの性善説
僕はどちらかというと性悪説派だったんだけど、
ちょっと考え直す必要が出てきたかなあ
僕が読んできた本が多数引用されていて、
マルコムグラッドウェルとか
アンナハーレントとか興味深い。
僕の中ではこれまで読んできた心理学、社会学、
人類学での知見がひっくり返される感じです。
スタンフォード監獄実験
ミルグラムの電気ショック実験
イースター島絶滅の危機の話
キティジェノバース事件
これらが実は性悪説を立証してないって話
学者やメディアがデータをでっち上げた可能性がある。当然だけど学者は説が世の中に浸透すれば名誉であり講演などでの経済的にもメリットになるからね。メディアはお金になる。
性悪説の方が浸透している理由は2つ
政府に都合が良い(管理システムが必要)
大衆へのウケが良い(ニュース等の話題性)
上巻で特に僕の印象残ったのは2つある。
まず動物は優しい者が生き残ってきたって内容。
どうやら男性も女性化してきていて、
人懐こくて優しい人が生存価値を高めているらしい。ホモサピエンスの歴史としてね。
確かに暴力的な男性に惹かれるって人少ないし、
社会で助け合いながら生きていくのなら、
社交性あって優しい人の方が良いよね。
次に、戦時中であっても人は人を殺したくない
っていう事。どうやら第二次世界大戦でも、
実際は撃たなかったとか、上官の指示に従わなかったとかね。つまり人を殺す事に抵抗を覚える人が実は多いって話。
「サピエンス全史」や「銃・病原菌・鉄」という性悪説の人類史に対して反対意見する本です。
上巻では、なぜ人の本性は悪と思い込まされたのか?という歴史と、様々な事件を検証する事によって、人間の本性は善だよという結論にしてます。
人類史に興味ある方
人間は善なのか悪なのか知りたい人
哲学や心理学に興味ある人
などなどにオススメです!