300日の失業保険が有難かった
仕事を辞めてから1年ぐらい無職期間があった。
前職の休職期間を含めたら1年半は仕事から遠ざかっていた。
傷病手当金は諸事情により継続出来ず、ハローワークで失業保険の手続きをした。
窓口で病気で辞めた事を証明出来れば300日分、手当が貰えると教えてもらった。
教えてくれないと知らないまま、普通に手続きしてしまう。これは罠だ。
教えてもらった情報は遠慮なく使う。
医師の診断書を病院に取りに行き、無事ハローワークで手続きをした。
雇用保険受給資格者証を貰えたときホッとした。とりあえずひと安心。
そんな感じで無職生活がスタートした。
無職中はゆっくり過ごした。
基本は家に引きこもり。
寝てるか、YouTubeを流してるか。
気分の良い時は外に散歩や、お出かけもした。
前にnoteに書いたが、受給中は短期バイトをしていた。(勿論ハローワークには申告済)
社会復帰へのトレーニングだと軽い気持ちで引き受けたら、思っていた以上に大変だった話だ。
良い経験になったので、これはこれで良し。
働いたおかげで受給終了日は伸びていった。
300日の失業保険は有難かった。
1ヶ月分の生活費としては少し足りなかったが、失業保険がなかったら生活は苦しかったと思う。
傷病手当や自立支援医療制度もそうだが、日本には弱者には比較的手厚いとは思う。
いつ自分が制度のお世話になるか分からない。社会保険料は文句を言わず納めようと思う。
生活費が足りない部分は貯金を少しずつ切り崩して生活していた。
幸い貯金は若い頃の蓄えがあったので、明日すぐに路頭に迷う事はない。
昔の自分に救われている。頑張っていて良かった。
それでも頑張って働いて貯めたお金が減っていく事はとても悲しかった。
失業保険の話をすると「良いなぁ」と言われる時がある。会社を辞めない人達からすると、払っているのに恩恵が受けれない事は不公平に見えるのだろうか。
普通に働いている人から見たら、サボりながらお金を貰っているように見えるのだろう。多分この辺は自分が経験しないと分からない。
失業保険を貰わず働き続けた方が生涯年収は高いと思うので、出来るだけ貰わない方が幸せだと私は思う。
長く働いている人、私は羨ましい。
今は一応復帰して働いている。
だが、体調には波がある。
1年半休んでも、元には戻らなかった。
元の体調の安定した状態が、全く思い出せない。
以前の私は毎日元気に会社に行けていたのだろうか。
ベットから起き上がる事が出来ずに、休むしかない時がある。
有給なんてない。休む度に貯金の残高が頭に浮かび、ため息が出る。
会社が悪い訳ではない。自分が悪いだけ。
考え過ぎても、体は良くならない。
むしろマイナスだ。
もう割り切って、休みをお金で買っているという考えで過ごしている。
お金の心配もあるが、クビの心配もある。
心配だらけの毎日だ。
すぐ路頭に迷う訳でもないし、なんとかなる。
そう自分に言い聞かせている。
毎日会社に行く事は当たり前かもしれない。
だが、そんな当たり前のことが出来ない人もたくさん居る。
私もその中のひとりだ。
こんなに難しい事だとは思わなかった。
毎朝ガチャを引いている気分。
なかなか上手くいかないが、ぼちぼち頑張ってみる。