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むかしむかしあるところに死体がありました。っていうタイトルにはさすがに惹きつけられた

患者さんから紹介してもらって本を買ったのはこれが初めてでした。

そもそも誰かに本の話をする事自体あまりないのですが、僕が働く整形外科は下町感のある商店街に長く建っている事もあり、シニア世代・団塊世代が圧倒的に多いのですが、そういう事もあって割と活字好きな方が多くて、ちょこちょこ患者さんと本について語り合ったりしてました。

そんな時一人の患者さんが、物療をやっているときに読んでいる本についていつもの様に題名を聞いたら、この本⬇︎で、あまりにもインパクト強くて、二日後くらいにすぐに購入してしまいましたw


以下、読了後の感想

そもそも短編小説集をそんなに読まないので、久々にこの手のモノを読んで総合的にかなり新鮮な読み応えがあった。

僕的には本当面白い作品でした。ランキングとか作りたくないけど、僕的今年良かった本ベスト3に入ります。

何より、テーマとその設定がそもそも斬新かつ面白い。いや面白すぎるし、ズルいw
『日本むかし話』って言う日本人なら(僕は日本人じゃないけどw)誰もが知ってる話を推理小説として、シリアスかつコミカルに仕上げていてまさに天晴れな作品だと思いました。

しかもそれぞれの小説にそれぞれ違う推理小説“あるあるギミック”で展開させているのが凄いし面白い。
日本むかし話、をモチーフにしているので、何より読みやすいし内容がするする入ってきます。多分活字初心者でもこれなら読めるんじゃないかな?と。

圧倒的斬新で、ギミック・ロジック・文章力全てでこれは間違いない!!と言える作品でした。読んだ次の日にいろんな人にオススメしましたもんw


特に中でもお気に入りが、1個目の「一寸法師の存在証明」

やっぱり最初が肝心ですよね、何事に於いても。
まさしく、このトップバッターが素晴らしすぎました。
もう一気にギュッと心を掴まれました。

いやそんな事ある!?って。一寸法師めちゃめちゃ巧妙な悪いヤツじゃん!!って素直に思ったのと同時に、早く次の作品が読みたくて堪らなくなりましたw

多分青柳碧人さんの策略にまんまとハマってますね、僕w

本当に面白くて、読み易い作品なので気になった方は是非読んでみて下さい〜
「赤ずきん旅の途中で死体と出会う。」という今度は西洋童話をモチーフにした超―――――気になる第二弾?も出てるんですよねw早く読みたいです(まだ読み終わってない本が山ほど…)


それではまた
あでゅー♪

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