炊き立てのごはんは、ちゃんと器に盛れば熱くない。
まぜごはんを作ることがよくある。
炊き立てのごはんを器に入れて冷ましたりするのだが、器に盛る過程で困っていたことがあった。
それは、よそったごはんがしゃもじから器に盛る過程でこぼれてしまうことだった。炊飯器のわきにこぼれたり手についたりして、せっかく炊いたごはんがもったいないことになってしまうのだ。
まだ未熟なわたしは気づいていなかったが、実は盛る器をもっと炊飯器の中心に近づければよかったのだ。それに気づくまでに何度ももったいないおばけが出没した。
むこうから近づいてくるはずはないのだから、こっちから近づけばいい。それに気づくまでに苦労したが、わかってからはこぼすことなくごはんを盛ることができるようになった。苦労はしてみるものだ。
失敗はないにこしたことはないが、やはり物事は経験を積まないとうまくはならない。経験しようとせずにこっちをみて笑ってる人のことを考えるより、おいしいごはんをちょっとでも多く作ることを考えたほうがよいのではないか。
眠れない夜に、そんなことを考えた。