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年末、軽躁状態で注文したメガネが帰ってきました 〜双極性障害の頭の中 89
みなさん、こんにちは。
双極性Ⅱ型障害(双極症)のフツーの会社員、パピヨンです。
ついさっき、修理が終わったばかりのメガネを受け取ってきました。
予想外の機能が付いて返ってきたので、記録します。
私は美術大学を受験するために入った美大専門の予備校で、100枚以上の石膏デッサンを描きまくった結果、あっという間に視力が落ち、高校2年生から“メガネっ子”になりました。
“白いもの”を長時間見続けるのって、もの凄く目に負担がかかるらしいです。
美大受験のデッサン試験は、5時間とか6時間とかフツーなので、予備校でも本番と同じ条件で時間を計って描いたりします。
そりゃ、目も悪くなるわ。
一時期コンタクトレンズにしていたこともありましたが、どうにも慣れなかったため、結局メガネに戻りました。
しかも自分で言うのもなんですが、私、メガネ似合うんです笑
「メガネかけたまま産まれてきたみたい」
と言われたこともあるくらい。
もはや、人前でメガネを外すことの方が恥ずかしい。
近眼で、メガネも似合うなら、まぁ良かったのです。
そう、最近までは…。
すっかり“イイお年頃”に差し掛かりまして。
ついに始まりましたよ『老眼』が!!!
スマホの文字が見えねぇ…。
初めは「いや、気のせいだ!」と自分に言い聞かせて誤魔化してきたのですが、もう夕方になると近くの文字が全然見えない。笑える程見えない。
同い年の同僚とご飯を食べに行った時に、
「これ、美味しいね。どこの国のワインだろう?」
と、ボトルの裏面を読もうとしたら、2人とも全然見えない笑笑
「ちょっと、2人して読めないってどう言うことよ?」
「私だって、老眼始まってるもん!見えないもん!」
結局、どこ産のワインがわからないまま…2人で大笑いしました。
さて、笑っている場合では無い。
仕事中もメガネを外さないとピントが合わないシーンがちょくちょく出始めました。
先程も書きましたが、私、人前でメガネ外すの凄く恥ずかしいんです。
「レンズ、交換してみようかな…」
重い腰を上げて、眼鏡屋に行きまして、遠近両用レンズに交換をお願いしました。
メガネが出来上がる前、販売員のお姉さんに、
「最初は視界の端が歪むのが気になるかもしれませんが、もうこれは“慣れる”しかないんで…老眼が進む前、今のうちに慣れておいた方がいいですよ」
と謎の激励をされたのがやや不可解でした。
しかし、今日受け取ってみて彼女が「何故あんなに励ましたのか?」がわかりました。
時空が歪むぅ〜!!!
こりゃ、慣れるのは大変だぞ?!
普段はメガネをかけているのを忘れて、メガネかけたままお風呂に入ろうとしたり、顔まで洗おうとする私ですら、メガネが意識から離れない笑
いや、落ち着け。
慣れるはずだ。
そう言い聞かせて、お店を出て電車に乗って帰ってきたワケですが、とにかくちょっとでも視線を動かそうものなら、時空が歪む。
真っ直ぐ正面を見るとバチっとピントは合うのですが、少しでも足元に視線を落とすとグニャリと歪む。
「うぅぅ、足元を見ると歪むよぉぉぉ…全然下向いて歩けないよぉぉぉ…」
元のレンズに戻したい。
心が折れそうになりながら、帰り道を歩いていると、ふと気付きました。
「空を見上げるとピントが合う!これは“光療法”にぴったりなのではないか?!」
私は抑うつ期が長いタイプの双極性障害なので、よく主治医に、
「できるだけ外を歩いている時は空を見るようにしてください。太陽って凄いんですよ。曇りでも10000ルクスくらいあるんで」
と注意されていました。
「でも気分が落ちてると、気付くと足元見ながら歩いちゃうんですよね〜」
と、主治医に泣き言を漏らしていました。
しかし、先生、ついに見つけました!
強制的に空を見上げて歩く方法を!
光療法アシスト機能付き、遠近両用メガネ!!!
私、軽躁状態かしら??
私はずっとnoteをスマホで書いています。
いつもはメガネを外して書いているんですが、今日は“慣れるため”、遠近両用メガネをかけたまま、この記事を書いています。
正直、めっちゃ書きにくいです…。
下向きに視線を調節すると、確かにピタッとピントが合う位置があるのですが、ちょっとでも視線を上げると文字が滲みます。
3ヶ月以内なら、無料でレンズ交換してくれるらしいので、もう少し使い方を練習して、“光療法”機能と天秤にかけたいと思います。
近くも、遠くも見えなくなるなんて。
歳を取ると、色々ありますわ…。