(付け足し)足るを知る
(約1300字)
「足るを知る」とは
老子の言葉で、
「足るを知る者は富み、強(つと)めて行う者は志有り。」
と続くのだそうです。
「満足することを知っている者は精神的に豊かであり、それでいて努力する者にこそ志は宿っている。」
後に続く、「強めて行う者は志有り」に表されているように、自分が求めているものやそれに対する満足を心得てこそ、人には志が宿るということなのだそうです。
これは、向上心や努力を否定しているわけではなく、まずは自分のことをよく理解することの大切さを示唆しているということです。
私の中にずっとある感覚にピッタリする言葉を探していたら、「足るを知る」にたどり着きました。
今、ここにこうしていることが不思議=満足、という感覚
最初にこの感覚を覚えたのが、初任の学校で校庭の真ん中に立って、校舎を見上げた時。
「自分がここでこうして先生をやってるなんて不思議…これはすごいことだ…もう十分だ…」
と、心が満ち足りるように感じた。
その後、校庭で校舎を見上げるたびにこの感覚がよみがえった。
次に異動した先の学校でも、校庭の真ん中で校舎を見上げた時、
「今度はここが私の学校か。縁て不思議。自分がこうして先生を続けているなんて、これはすごいことだ…もう十分だ…」
と、心が温かくなるように感じた。
その後、ジョブローテーション中、教頭として学校に勤務している時も、校内を見回りするたびにこの感覚がよみがえった。
(行政にいる時は、申し訳ないが、「居場所」という感じはしなかった…)
校長として勤務している時も同じように、自分が校長でいること自体が不思議という感覚で、毎日、「もう十分。これ以上望むものはない。」
と思って、満足感しかなかった。
そして、今、キャンパスを歩いていると、自分がここに存在していることがまたまた不思議、という感覚がずっと続いている。
こと仕事に関しては、私程度の人間にしてみれば、上出来すぎるくらい、上出来なのだ。
努力の方向性
先生という仕事に就いたのだから、よりよい授業を追究するのは当然。
それは、人と比べてすごい授業をすることではなく、目の前の子供たちにとって、よりよい授業ができるように努力することである。
人より優ることを目標にするのではなく、精一杯、今の自分にできる限りのことをすることを目標にする。
任されたことを、きちんとやり遂げることを第一義とし、ぶれずに日々繰り返していると、自ずと結果はついてくる。
人からお願いされたことや、勧められたことは、断らない。
流れに身を任せる感覚で、なるようになるさと、気負わないで引き受ける。
何かを目指したとしても、がむしゃらに頑張る必要はない。
いつか成れば御の字くらいの心づもりがちょうどいい。
無理をして、すごいことをしようとしない。
自分に無理なくできる範囲のことを、当たり前に、普通にやる。
背伸びをして格好よく見せようとしたり、分不相応な高望みをしたりしない。
人からの評価に謙遜する必要はないが、自分の力を過信せずに謙虚ではありたい。
今、目の前にある、自分がやるべきこと、自分にできることを大事にする。
こんな感じ。
まとめ
今の自分に満足し、足るを知れば、心穏やかに仕事が続けられる…
のではないでしょうか=^_^=
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