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第4章#36 先生方の閃きを大切に

もくじRemake『ホワイトな学校へ』

(約1400字)

プロローグにも書いたように、私は、校長になったとき、「自分が教員の時に、「おかしいな…」と思ったけれど、変えられなかったこと、「やりたいな」と思ったけれど、できなかったことをやればいいのだ。」と思った。

その一つとして、先生方の前向きな提案を、丸ごと否定することは絶対にするまいと思っていて、それを実行してきた。
その証拠の記事↓↓↓

「無理」な理由を探して却下するのではなく、「可能」にするためにいろいろな角度から検討して、なんとか実現できないか考える。
それで、やはり無理なこともあるが、それでも、提案してきたという意欲は称えたい。

自分一人の脳ミソで考え付くことなんか、たかが知れている。
先生方の発想は、面白い。
発案者が若手であろうが関係なく、子供たちのためになることであれば、まずはやってみて、本当にいいとなれば続けていきたい。

私がこのように思うようになったのは、初任の学校での経験からである。





何年目のことか忘れたが、私はその年、生活指導部に所属していた。

生活指導部会では、毎回、各学年の児童への対応について情報交換していた。
「〇〇さんは、昨年、問題行動を起こしていたが、今年は落ち着きましたね。」
というような、内容。
もちろん逆もある。

毎回、世間話的な情報共有で終わってしまうので、私は、これでは積み重ねがなくてもったいないと思った。

つまり、問題行動を起こしていた子が、どうして落ち着いたのか、その要因は何だったのか?
また、その子はどのような特性をもっていて、担任の先生がどのように対応したら改善につながったのか?
その子が同じような状況に陥った時、0から対応方法を探るのではなく、記録を残して引き継いでいけば、当該児童の苦しむ時間が減らせるし、担任の先生の負担を減らせるのではないか、と。

現在の個別指導計画にあたるようなものである。
私は、様式の例を作成して、生活指導部会で提案してみた。

結果、即、却下!

確か、生活指導主任は興味を示してくれたのだが、一人の先生に「そんなことをしたら、仕事が増えるだけだ」と言わんばかり、あからさまに嫌な顔をされて、指導要録があるんだからそれに書けば十分だ、と言われた。

えー指導要録に、このような内容を詳しく書けるんですか???
スペースありません。伝わりません。
・・・と思ったが、若輩の私は、そこまで押し切ることができなかった。


その後、平成15年から障害者基本計画が実施され、個別の支援計画が作成されることになり、現在、学校では、必要な児童に対して個別の教育支援計画や個別指導計画を作成することになっている。
学校現場では、チェックリストなどを活用し、客観的な資料として保護者に提示して、特別な支援を勧めることもある。

私は、啓発リーフレットを目にしたとき、私が考えていたことが形になった!と思った。
というか、私が考えるまでもなく、世間では、このような対応が必要であるということを真剣に考えていたということである。

私は、10年以上ぶりに自分の考えが認められたように感じて、一人、心の中で喜んだことを覚えている。

そして、一度却下されたくらいで諦めないで、何回も挑戦すればよかった、と反省もした。

というわけで、先生方には、自分の閃きを大切にしてほしい


そして管理職の皆様、先生方の閃きを大切にしましょう
日々、子供たちと接している先生方の「あったらいいな」という発想は、将来につながる可能性を秘めています

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