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セミナービジネスの真実:全員を顧客にしようとする落とし穴

予想外の事態:アンケート未提出という現象

先日、あるクライアントから興味深い相談を受けました。フロントエンドセミナーを開催したところ、数名の参加者がアンケートを提出しなかったというのです。このセミナーは、最終的にバックエンドの講座やコンサルティングへの誘導を目的としたものでした。
私自身、このセミナーの内容については相談を受けており、その質の高さを熟知しています。決して3000円相当の内容ではなく、参加者に大きな価値を提供できるものでした。

成功の指標を見極める

このクライアントのセミナーには、注目すべき数字があります。

  • アンケート回収率:95%以上

  • バックエンドプログラムへの申し込み率:30%以上

これらの数字は、セミナービジネスにおいて極めて優秀な成果と言えます。

意外な改善提案:何も変えない

こうした状況で私が提案した改善策は、実は「何も変えない」というものでした。一見消極的に見えるこの提案には、重要な理由があります。

アンケート未提出者が語るもの

アンケートを提出しない参加者の存在は、実は重要なメッセージを発しています。それは端的に言えば「その人は顧客ではない」という事実です。さらに踏み込んで言えば、「相手にするべきではない」というサインとも捉えられます。

危険な思考パターンを避ける

ビジネスを展開する上で、私たちはしばしば以下のような考えに陥りがちです。

  • 全ての参加者を次のステップに進めたい

  • できるだけ多くの人を顧客にしたい

  • 一人も取りこぼしたくない

しかし、これらの考えは時として危険な結果をもたらす可能性があります。

成功モデルを守ることの重要性

現在うまく機能しているビジネスモデルを、イレギュラーな反応を示した少数の参加者に合わせて変更することは、以下のようなリスクを伴います:

  • アンケート回収率の低下

  • バックエンド申し込み率の下落

  • コアターゲットとのミスマッチ

イレギュラーな反応から学ぶこと

むしろ、イレギュラーな反応が出た時は、それを貴重なシグナルとして受け止めるべきです。それは「この層は追いかけるべき対象者ではない」という明確なメッセージなのです。

ビジネス成長のための賢明な判断

成功しているビジネスを維持・成長させるためには、以下の点を意識することが重要です:

  • 現在の成功モデルの強みを理解する

  • コアターゲットを明確に把握する

  • 非ターゲット層に振り回されない

  • 確実に成果の出ている施策を守る

結論:選択と集中の重要性

ビジネスの成長において、全ての人を顧客にしようとする考えは、かえって成功の妨げとなる可能性があります。むしろ、明確なターゲット設定と、そのターゲットに対する集中的なアプローチこそが、持続的な成長への道筋となるのです。


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