こんなつまらない事、自分がやる事じゃない！
こんにちは☺︎
心理カウンセラー,メンタルコーチ,家族相談士の
江杉侑記です( Ü )
前回は「超重要！“思い通りにならないこと“」でした。
「永遠の少年」
「青い鳥症候群」
という言葉、聞いたことありますか？
現代は
「永遠の少年」
「青い鳥症候群」
に支配されてしまっている人が
増えているようなのです。
■ 永遠の少年
心理学者のユング博士は
「集合的無意識」
という概念を提唱しました。
「集合的無意識」とは
「すべての人がつながっている
無意識の領域のこと」
なのですが、
ユング博士によると、
その集合的無意識の中には
いくつかの「元型 (パターン)」
が存在しているのだそうです。
「永遠の少年」とは
集合的無意識の中に存在する
元型 (パターン）のひとつで、
「幼児的な万能感を
大人になっても手放すことができなくて、
誇大妄想的な自分のイメージに
しがみついてしまっている状態」
という特徴を持ちます。
簡単にいうと
「年齢的には大人なのに、
心理的には子どものまま止まっている」
ことなんですね。
■ 自分は特別な存在だ
前回お話したように、
私たちは幼少期「万能感」の中に
生きています。
「万能感」とは
「自分は何でもできる。
自分の望みは何でも叶う」
という幼い幻想・妄想のことで、
この「万能感」は
幼少期の子どもにとっては
必要な大切なものであることは
前回お伝えした通りです。
でも、私たちはその後、生きていく中で
失敗や挫折などの
イタい経験を色々としていきますよね。
そんなイタい経験を
くり返していくことで、
私たちは
「等身大の自分」に直面して
「ありのままの自分」を
少しずつ受け入れていくのですね。
そうやって
「幼い万能感」を手放し、
心理的に成長していくのですが、
「永遠の少年」元型に
ハマっている人は、
「自分には特別な才能があって
こんな平凡なまま終わるはずない。
自分はいつか
すごいことを成し遂げるんだ」
というように、
「誇大化した自分のイメージ」に
しがみついたまま、
「万能感」を手放すことなく、
心理的に成熟していくことを
拒み続けるのです。
ですので、
目の前に広がる現実世界に
ちゃんと着地できません。
例えば、
地道な仕事や作業に
コツコツとり組むことができない。
「こんなつまらない仕事
特別な才能がある自分が
するようなことじゃない」
「自分の才能を発揮できる
理想的な仕事が他にあるはずだ。
今の仕事は
自分にふさわしいものじゃない」
「こんな冴えない所で
こんな冴えないことするなんて、
私のやることじゃない」
という風に考え、
現実に適応できないのですね。
ですので、仕事や作業に
全力でぶつかることもありません。
「面倒くさいことはパスして成功を手に入れたい」
「社会の矛盾や不条理は見たくない」
という幼児性が残っていて、
現実から目を背け、
現実逃避したまま
生きているのです。
■ 青い鳥症候群
私たちは
地に足着けて現実と向き合い、
コツコツ地道に
現実にとり組んでいくことで、
現実社会に対応していく力をつけ、
生活力や経済力も手にしていくんですね。
そうすることで、
「永遠の少年」を手放していき、
現実適応力を持った大人
になっていくわけですのですが、
手放せないまま、
「これは自分がやるほどの事ではない」
と考え、
理想の仕事を求めて
転職をくり返す方もいらっしゃるようです。
このような心理状態を
「青い鳥症候群」といいます。
メーテルリンクの童話に
『青い鳥』がありますね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『青い鳥』
チルチルとミチルは
家で飼っている鳥には見向きもせず、
「しあわせの青い鳥」を
外の世界に求め、旅に出ました。
でも、いくら探しても
しあわせの青い鳥は見つからず、
2人は疲れ果てて家に戻りました。
そして
元から家の鳥籠で飼っていた
鳥を見て、こう言いました。
「なんだ、あれが
ぼくたちの探している
青い鳥なんだ。
ぼくたちは
ずいぶん遠くまで探しにいったけど、
本当はいつもここにいたんだ」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「永遠の少年」元型にハマっている人は、
どんな仕事についても
「この程度の仕事
自分がやるほどのものじゃない」と
目の前の仕事に
全力で打ち込もうとせず、
理想の仕事を果てしなく追い求める
「青い鳥症候群」になる方が
多くいらっしゃるようです。
「青い鳥症候群」の根底には
「永遠の少年」元型が潜んでいるんですね。
・
・
と、ここまで書いてきましたが…
お恥ずかしながら…
思い返せば、20代の頃の私も
「永遠の少年」っぽかったよなぁ
と感じます(^^;; 汗汗汗
その頃の私は、
カッコ悪い自分や
できない自分に
直面できなかったので、
失敗や挫折を恐れて
目の前の事に本気で
とり組もうとしなかったり、
うまくいかないことを
まわりの人や環境のせいにしてばかりで、
もっと自分にふさわしい場所が
どこかにあるはずだ、
などと考えていたものでした f^_^; 汗
そんな私でしたが、その後
「永遠の少年」的なところを
少しずつ手放して、
地に足の着いた生き方が
できるようになっていきました。
どうやって手放していったか
について、
次回の記事で
お話させていただければと思います。
ご関心のある方は
どうぞお楽しみになさってくださいね(^_^;)笑
「永遠の少年」「青い鳥症候群」
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幸せな自己実現の専門家 江杉侑記