
『風と共に去りぬ』のヒロイン、スカーレット・オハラに憧れた中2の私は60歳になった今でも私の中にいる。
こんにちは、映画や海外ドラマのブログを書いているミルクです。
今日は私の大好きな小説と映画の『風と共に去りぬ』の紹介です。
この記事は以前にcandy@で書いた記事のリライトです。
『風と共に去りぬ』
作者はマーガレット・ミッチェル(アメリカ人)
タイトル画像の女性は主人公のスカーレットを演じた
女優のビビアン・リー
美しいだけではなく
意志の強さとたくましさも感じられる。
「風と共に去りぬ」は文庫本でも5巻もある長編小説
この小説を初めて読んだのは私が中学2年生の時
45年以上前になる😅
読んだきっかけを今では覚えていないのだけれど
私の最もお気に入りの小説のひとつとなった。
2015年に新訳版が出たのでそちらも読んでみた。

小説の時代設定や背景は
1860年代の奴隷制度が残る
アメリカの南北戦争前から
南北戦争後のアメリカ南部ジョージア州を舞台に描かれた壮大な作品
中学2年生の私は当時あまり歴史には興味がなかったけれども
この小説のおかげでアメリカの南北戦争の経緯に詳しくなった(笑)
中二の私はヒロインのスカーレット・オハラの魅力に引き込まれて、
何度も何度もこの小説を読み返したものだ。
なぜか試験前に勉強をしないといけない時に限ってこの本を読みたくなり(現実逃避か?)机の引き出しに本を忍ばせて読み、母が差し入れをするのに部屋へ入ってくると(本当は監視してたのかも)
私は慌てて机の引き出しを閉じて勉強しているふりをした。
小説を読んだ後に漫画もあることを知り、漫画を読んだこともある。
『風と共に去りぬ』の映画は
1939年にアメリカで製作され
日本公開は1952年
(私はまだ生まれていません〜)
映画も長くて4時間近くもある。
それでもこれほどの長編小説をそのまま全て表現するには限界があったと思う。
南部の大農場主の富裕層の白人たちの優雅な古き良き時代から
一転して、南北戦争が勃発してからの彼らの質素な暮らしぶり
そして南部が敗戦して大都市アトランタが陥落する迫力あるシーンや
南部同盟が北部に負けた後の屈辱的な悲惨な生活
小説ではその経緯が詳細に描かれていて、まるで私がその時代に生きているかのような気持ちになれた。
アメリカ南北戦争が起こる前までは南部の大農園主のお嬢様として何不自由ない生活を送っていたスカーレット・オハラ(ビビアン・リー)
ところが南部が北部に戦争で敗北してからは
財産もお屋敷もそしてプライドに至るまで何もかも北部に奪われてしまう。
そんなどん底を経験したスカーレットはそれでも生きることに貪欲だ。
むしろお嬢様だった時よりも一層強い女性へと変貌を遂げる。
スカーレット・オハラは個性的な美しさと魅力を備えた女性
そして決して誰にもどんなことにも屈しない。
時には悪いことだとわかっていても目的を遂げるために手段を選ばないところもある
したたかな女性。
でも私はそんなスカーレットを悪女だとは思えない。
なぜなら彼女がそこまで
したたかに生きるモチベーションには
愛する家族のことを守りたい
愛する家族に貧しい思いをさせたくないという強い信念と意志を持っているからだ。
彼女が映画の前編のラストシーンで彼女の生まれ育ったお屋敷の『タラ』を見つめて心の底から叫ぶ言葉
『明日は明日の風が吹く』
(Tomorrow is another day)
どんなに大変なことが起こっても
今がどんなに辛くても、絶望していても
明日になれば状況が変化しているかもしれない
だから決してあきらめず、投げやりにならず、前へ進んでいくと決意するシーンだ。

強い女性というのはただ強いだけではなく優しさも持っている
強さや優しさの表現の仕方は人によって違う
そして何かをやり遂げるためには優しいだけでは充分ではなくて強さも必要。
「風と共に去りぬ」のヒロインのスカーレットは強さと優しさ、そのどちらも持った女性として私の憧れる人
初めて、『風と共に去りぬ』を読んだ私はどちらかというと内気で目立たない中学生だった。
そんな私が初めて憧れた女性が
『風と共に去りぬ』のヒロインの『スカーレット・オハラ』
もしかしたら今の私が昔に比べて少し強い女性になれたのも
このスカーレットに対する憧れをこれまで持ち続けていたからかもしれない。

女性は男性に従順であり、良き妻、良き母になることが女性の幸せだと思われていた1860年代の風潮を覆した
スカーレットの半生
スカーレットは初恋のアシュレイに失恋した腹いせに、好きでもない男性と結婚し
戦争でその夫を亡くすと
未亡人のシングルマザーになる。
今度はお金のために
自分の妹の恋人と打算で愛のない再婚をし、
女性が外で仕事などしない時代に今で言う起業をするのだ。
その後も彼女は次々と事業を成功させて、のし上がっていく。
男顔負けの商才があり、たくましい根性を持った彼女なのに
初恋相手のアシュレイのことはいつまでも忘れられない、という乙女心も持っている。
彼は許婚のメラニーと結婚していて息子もいるのに。
したたかな女性の反面、子供っぽい一途なところもあって
なんだか憎めない性格のスカーレット
そのアンバランスさがさらに彼女の魅力を引き立たせている。
そして美貌とチャーミングさで男心も難なく射止めてしまう。
私がnoteで交流させていただいているくなんくなんさんも「風と共に去りぬ」を記事にされています。
くなんくなんさんは子ども時代をシンガポールで過ごされた貴重な体験を記事に書いている。45年も前のシンガポールの様子や家族との海外赴任生活のこと現地の学校のことなど、まさに現地レポート並の臨場感で興味深くて読んでいて楽しめる。
そして彼女はとても本を愛する読書家で素敵な読書感想もたくさん記事にされている。
人から批判されても目標を達成するためには自分を貫く
精神で
生き抜いていくスカーレットみたいなこんな人生もありなのかもと勇気が湧いてくる原作と映画。
何度も書いてごめんなさい〜
原作と映画のラストシーンにも出てくる私のとても好きな言葉
『明日は明日の風が吹く』
Tomorrow is another day !
今日が、たとえどんなに悪い日でも
明日は良いことがあるかもしれないと希望を持ち続けて
私も生きていきたい。
もしお時間があれば最後にタラのテーマをお楽しみください〜
貴重なお時間、最後までお読みいただきありがとうございました。
スキやコメントをいただけると とてもうれしいです。
よろしくお願いいたします。