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やる気スイッチは私のタイミングで私が押す! 映画『イーディ、83歳はじめての山登り』人生を謳歌することに遅すぎることはないんだ
こんにちは!
映画や海外ドラマの記事を書いているアラ還主婦のミルクです。
今日は映画『イーディ、83歳はじめての山登り』の紹介です。
[あらすじ]
83歳のイーディは、 発作で倒れて車椅子生活になった夫を 30年間介護してきた。
50代から83歳までのイーディの人生は 全て夫の介護が中心の生活で 自分のことは後回しして生きてきた。
愛する夫ならまだ受け入れて許せるけれども、夫とイーディの関係は夫が倒れるまえから冷め切っていたようだ。
そんな愛のない結婚生活から 夫が亡くなり 、やっと解放されると思ったイーディだったが・・・
83歳になった彼女は これからは自分のために 自分の時間を過ごせると思っていた矢先、イーディの娘から半ば強制的に老人ホームの見学を勧められて嫌々ながら 娘と施設を訪ねてみるが、イーディは自分の居場所じゃないと感じてしまう。
しかし、一方的に入居を決めてしまった娘に反論することもできず
イーディは自分の人生は何だったのかとあきらめ顔で憂鬱になっていた。
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ある日、施設に入居するために 自分の持ち物の片付けをしていた時に イーディは古い写真を見つける。
それはスコットランドのスイルベン山の写真だった。
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イーディの父が 『いつか登ろう』と遠い昔に彼女と約束していた山だったことを イーディはふと思い出す。
彼女は父親の影響もあり、自然が大好きで 子供の頃からおてんばで アウトドア派だったのに
結婚してロンドンに住んでからは 気難しい夫の世話や子育て、家事に縛られ、すっかりインドア生活になってしまったイーディ。
30年前、 父との約束をやっと果たせるとスコットランドのスイルベン山に登るためにイーディが出発しようとしたまさにその日に、登山に行こうとすることに 激怒した夫が発作で倒れたのだった。
その出来事から30年・・・大好きだった父もとうの昔に亡くなり、イーディの自由を束縛していた夫も亡くなった。
『もう私を縛る人は居なくなったのに どうして私は老人施設で人生を終わらなければならばならないの?』
83歳になったイーディはもう新しい何かを始めるのには遅すぎるだろうか。
そんなあきらめムードのイーディが 町のカフェで食事をしようとした時に
注文したもの以外の他のものも食べたくなって
『今から追加注文するのは もう遅いかしら?』と店員さんに訪ねたら
『イーディ、何事も遅すぎるなんてことはないさ』と店員さん
その店員さんの言葉を聞いたイーディは 突然 背中を押された気がして
慌てて家に戻ると 昔 使っていた 古い登山道具をバッグに詰め
娘に「しばらく家を留守にするから」と電話すると
意気揚々とスコットランドのスイルベン山を目指して出発する。
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偶然のハプニングがきっかけで駅で知り合った 青年ジョニー
彼は 地元の登山用品の店員で
イーディは彼のアドバイスで新しい登山用品を揃えたり、登山のレクチャーを受けながら『スイルベン山』を制覇する準備を整えていく。
ジョニーから山登りのレクチャーを受けたり、トレーニングをしながらも
世代や考え方の違いから二人は途中で衝突もするが、だんだんとお互いに共感したり 理解し合っていく。
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若者のジョニーもまた スコットランドの地元での窮屈な人間関係や 暮らしに疑問を抱いていて、新しい一歩を踏み出せないことに焦りを感じていた。
そしてジョニーは 歳のことなど気にしない 純粋で行動力のあるイーディに
いつの間にか影響されていく・・・
いよいよ登山の日がやってきた。
この先はネタバレしているので読まれるかはご自由になさってくださいね〜
計画ではガイド役としてジョニーと一緒にスイルベン山に登る予定だったのだが
イーディは当日に『1人で登らなければ意味がないの』と言い張って
厳しい自然に自分一人の力で挑みたいとジョニーに伝えて
一人で登り始める。
悪天候や命の危険に晒されるようなハプニングに遭いながらも
イーディはこれまでにないほど充実した時間を過ごしていた。
『私はこれまで生きてきた中で83歳の今が一番生き生きしているのよ!』
こう言い切った彼女の表情はまるで少女のようにキラキラしていた。
いくつになっても なにかに挑戦したり人生を楽しむことに遅すぎることはない
たとえ挑戦したことが 成功しなくても そんなことはどうでも良くて
トライしたことがイーディにとっては大切なこと
少なくともその瞬間は『あぁ、楽しい〜』と感じれたはずだから
これまで自分の人生は無駄だったと諦めていた彼女が
初めて自分で決めて、 自分で行動することで生きる自信につながっていった。
きっとこれからはイーディは自分でスイッチを押しながら
残りの人生を彼女自身で価値のあるものに変えるはず。
映画ではイーディがスイルベン山の頂上に無事に登ったところでエンディングなのだが、彼女は娘の決めた老人ホームには入らないと私は思う。
なぜなら人生をもう年だと諦めていたイーディが最後の土壇場で困難を成功させたんだから、もうイーディに怖いものなんてないはず。
It’s never too late.
『何事も遅すぎることなんかないさ』(店員さんの言葉)
あなたは天から降ってきたような言葉に びびっとくることありませんか?
同じ言葉を耳にして、心にすごく響く時もあれば、完全にスルーしちゃうこともある。
それは本人の心の状態だったり、環境においても違ってくる。
やる気スイッチは自分が押す
そのタイミングは歳なんか関係ない
若い時にやる気スイッチをどんどん押せる人もいれば
イーディのように80歳を超えてスイッチを押す人もいるんだ
いつ、どんな時にスイッチを押すのかは本人が決めれば良い。
そもそもやる気のスイッチなんて誰かに言われて押すものではなくて
自分の好きな時に自分で押せば良いんだ、と感じてしまった。
アラ還の私もこれだと思うひらめきやときめき、そして言葉には敏感でいたい。
そんな風に前向きな明るい気分になれた作品だった。
貴重なお時間、最後までお読みくださりありがとうございました。
スキやコメントいただけるととても嬉しいです。
よろしくお願いいたします💕
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予告編