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あー散歩(日々の切取りエッセイ)
前々回の記事で、
わたしは気づいたのです。
いちばーん大切な存在のあーちゃんを
「恥ずかしい」
に、位置づけにしていたこと。
気づいてしまったら、
「逃げる」は性格上ありえません。
傍目にはしょうもないことでも、
わたしはリトルのためにハードルを飛ばなければなりません。
「飛べない!」
は、やはり性格上無理なのです笑。
失敗しても、飛ぶことが大切なのです。
リトルはいつも一緒にいるので。
わたしを感じているので。
今日、わたしはあーちゃんを絶対かくさない。
このスローガンをもとに、昼前、わたしはいつものIKEAの特大エコバッグにあーちゃんを入れ、家を出ました。
これまで、
グラウンディングしている雑木林であーちゃんをそっと出し、
海に出て、あーちゃんをそっと出し、
でしたが、いやいや今回はあーちゃんをほぼ出す覚悟で家を出ました。
雑木林に向かう途中に、
住宅街をしばらく歩くのですが、
人けがないので、あーちゃんの顔を思い切って出すことにしました。
もう、ここからは、
誰かすれ違う人が現れても、あーちゃんを引っ込めることはしないとリトルに誓いました。
わたしがそのハードルを乗り越えることができるかどうかの
挑戦がはじまりました。
"わたしは負けない”
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住宅街であーちゃんの顔を出したとき、
なぜか勝手に涙がぽろぽろ流れてきました。
そのときを思い出してみると、
頭であれこれ考えず、ただ一生懸命でした。
リトル、ひょっとしてうれしいって言ってるの?
今、わたしたち、ひとつになっているの?
と、涙をぬぐいながら歩いていると、
第一まちびと遭遇(親子連れ)。
うわ、小さい男の子おる、
視線ロックオンされる、
いやでも、あーちゃんは隠さない。
絶対隠さない。
すると不思議なことが。
すれ違いざまに、お母さんも息子も笑顔で、
わたしに、
「こんにちは」
と言ってくれたのです。
ぬいぐるみを携えて歩くわたしに、
清々しい笑顔で、
二人は「こんにちは」と言ってくれました。
もちろん、わたしも「こんにちは」と返しながら、
リトルでしょ、
リトルのはからいでしょ、
と心の中で言いました。
わたしが思っているより、
わたしが怯えているより、
バイロンケイティさんが言っているとおり、
「現実のほうがずっとやさしい」
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人はやっぱり、
自分が気にするより気にしてないと実感しました。
いくつもの顔をもつ、わたしの顔のひとつ。
あーちゃんをとても大切に思うわたし。
これもわたし。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました☺