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私には仕事コンプレックスがあるみたい

薄々気がついていたけど、言葉にするのが難しくモヤモヤしていたが、多分私には仕事コンプレックスがある。

高校進学、大学進学、就活、転職活動、結婚出産後の働き方...自分の進路を決める大切な場面で、世間からどう見られるか、友達がどんな選択をしているか、そんなことに流されて自分で考えて選択していなかったことに、この歳になってやっと気がついた。

その中でも特に私がコンプレックスを感じているのは、『仕事』についてだ。

高校、大学進学について、学校選びにおいては100%自分の意思でしたかといえば、そうではない。
でも受験に合格する為に一生懸命勉強したのは、自分自身であり、第一志望の学校には落ちたけれど結果に関係なく、その時自分が出来る100%の力を注いでやったと思える。
だから、後悔はしていない。

でも、仕事については後悔している。
選び方はもちろん、仕事に向き合う姿勢も、辞め方も、なにもかも。

今の職場で正社員になるという選択肢に、全然やりたくないのに、かなり心が揺れたのは、この仕事コンプレックスのせいだと思う。

フルタイムで働きながら、子育てしている人。
専業主婦で子供と長い時間を過ごしている人。
パート勤めで学童を利用していない人。

これらの人と比べて、パート勤めで学童も利用している自分は、最も楽をしているのではないか?という気持ちがずっとあった。

もし、友達がこんな相談をしてきたら
『全然そんなことないよ!それに自分が1番楽だと思える選択をするのは、むしろ良いことだよ。』と言うと思う。

それなのに自分のことになると、フルタイムで働く人や、専業主婦で子供と長い時間を過ごしている人を見ると、何故か罪悪感を感じてしまう。

それから、新卒からずっと同じ会社で働いている友人。
一度は企業に就職をしたけど、学校に通い直して別の職業についた友人。

その人たちを見る時もまた、『すごいなぁ』という気持ちと共に、自分を卑下する気持ちが生まれているのが分かる。

あと、これはさっき思いついたのだけど、恐らく一度も自活したことがないのもコンプレックスに繋がっている。

結婚するまで実家暮らしだった為に、家賃や生活費に切迫した経験がない。
だから、仕事を辞める時も探す時もどこかに甘えがあったように思う。

先日、4人の子供をほぼワンオペで育てているママと話した時、『パパは1人で5人養ってる訳だから、家のことを手伝って欲しいとは申し訳なくて言えない。』と言っていて、それに対して、私も他のママも、『でもパパ1人で5人養ってるのと、同じようにママは1人で5人分の家事と4人の育児してるんだよ!』とか『4人を妊娠、出産してるだけでも、一生分の労働に値するよ!』と返した。

その時は心からそう思った。

だけど、これも自分のことになると4人のママが言っていたことと同じような罪悪感がある。

今自分が生活出来ているのは、金銭面で言えばほとんど夫の収入のおかげだ。

人のことならば、その分家事も育児しているじゃないか。もしあなたが、いなくなれば家の中は大変なことになる。と言うだろう。

でも、多分以前から仕事コンプレックスを持っていた私には、1番自分に欠けているものとして、『仕事と自活』がずっと頭の中にあるのだと思う。

正直いま、正社員になれば手っ取り早く、このコンプレックスからは解放される。

一時的には。

まず、自分が大切だと考えているものを整理することによって、自分の理想は次第に明確にさらるだろう。先の手順に従えば次に、②自分はどうなりたいか、③自分には何ができるのか、④自分には何が足りないのか、の段階に入る。

A.マズローの「自己実現」エッセンス 
自信が生まれる心理学
国司義彦

ここ数年で理想の生活は、だいぶ明確になってきた。

何が足りないのかと向き合うことが、今の私には必要だったのかもしれない。

やっと根底にあったコンプレックスに、気がつくことができた。

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