【自分を好きになれない人へ】【なぜかいつも忙しい人へ】おすすめの本
私は長らく自分のことがあまり好きではなかった。
いや、ちょっと違うかな。
自分のことなんて、好きになれないのが当たり前だと思っていた。
例えば、めちゃくちゃ美人だったり、お金持ちだったり、有名人だったり...自分に満足するというのは、そういう一部の人達の特権だと思っていた。
好きなことをして、のんびり暮らすのも、一部の才能がある人の特権、または老後の楽しみだと思ってた。
だから、自分みたいな凡人が自分を好きになれないのも、嫌な仕事を毎日しなければいけないのも、仕事のストレスを発散する為に給料を使うのも、当たり前なのだと思っていた。
でも、そうじゃなかった。
確かに生まれ持った才能の違いはある。
家庭環境の違いもある。
人間は平等ではない。
でも、死だけは全ての人に必ず訪れる。
私が自分を好きだろうが、嫌いだろうが
どんな風に人生を生きようが、
好きなことをしても、嫌いなことをしても、
誰でもいつか必ず死ぬ。
私はこれまで、外側から刷り込まれる『幸せ』の定義に自分を近づけることに必死だった。
でも、頑張っても頑張っても近づいたように見えて、遠ざかっているような。
『幸せ』は掴めたようで掴めない、雲みたいな存在だった。
私は、父の死を経験するまで、自分の内側にある『幸せ』は何なのかを考えようともしていなかった。
以前の私のように、自分を好きになれない人に読んでほしい。
死を考えることは、生を考えることだと思う。
自分にとって、本当に大切なものは何かを知れば、生き方が見えてくる。