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【自分を好きになれない人へ】【なぜかいつも忙しい人へ】おすすめの本

私は長らく自分のことがあまり好きではなかった。

いや、ちょっと違うかな。

自分のことなんて、好きになれないのが当たり前だと思っていた。
例えば、めちゃくちゃ美人だったり、お金持ちだったり、有名人だったり...自分に満足するというのは、そういう一部の人達の特権だと思っていた。

好きなことをして、のんびり暮らすのも、一部の才能がある人の特権、または老後の楽しみだと思ってた。

だから、自分みたいな凡人が自分を好きになれないのも、嫌な仕事を毎日しなければいけないのも、仕事のストレスを発散する為に給料を使うのも、当たり前なのだと思っていた。

でも、そうじゃなかった。
確かに生まれ持った才能の違いはある。
家庭環境の違いもある。
人間は平等ではない。

でも、死だけは全ての人に必ず訪れる。

私が自分を好きだろうが、嫌いだろうが
どんな風に人生を生きようが、
好きなことをしても、嫌いなことをしても、
誰でもいつか必ず死ぬ。

私はこれまで、外側から刷り込まれる『幸せ』の定義に自分を近づけることに必死だった。
でも、頑張っても頑張っても近づいたように見えて、遠ざかっているような。
『幸せ』は掴めたようで掴めない、雲みたいな存在だった。

私は、父の死を経験するまで、自分の内側にある『幸せ』は何なのかを考えようともしていなかった。

以前の私のように、自分を好きになれない人に読んでほしい。 

毎日毎日時間はふさがっている。しかし、その多くに満ち足りた気持ちはない。


「多くの人が無意味な人生を抱えて歩き回っている。自分では大事なことのように思ってあれこれ忙しげに立ち働いているけれども、実は半分寝ているようなものだ。まちがったものを追いかけているからそうなる。人生に意味を与える道は、人を愛すること、自分の周囲の社会のために尽くすこと、自分に目的と意味を与えてくれるものを創り出すこと。」


「誰でもいずれ死ぬことはわかっているのに、誰もそれを信じない。信じているなら、ちがうやり方をするはずだ。」


「問題の一つは、みなさん、ずいぶん忙しいってことだね。人生に意味を見出せないので、年がら年中それを求めて駆けずり回っている。次はこの車、次はこの家と考えるんだが、それもやっぱり虚しいと分かってまた駆けずり回る。」


「自分なりの文化をきずくっていうのは、こういうことなんだ。社会のルールをすべて破れなんて言うつもりはない。たとえばの話、裸で外を歩き回れないし、赤信号でも突っ走るわけにはいかないだろう。けれども大きなこと、どう考えるか、何を価値ありとみなすか、これは自分で選ばなければいけない。誰かほかの人、あるいは社会まかせじゃダメだ。」

モリー先生との火曜日 ミッチ.アルボム著

死を考えることは、生を考えることだと思う。
自分にとって、本当に大切なものは何かを知れば、生き方が見えてくる。

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