父の胃がんと寝食を忘れるくらい熱中できるものを見つけた
以前、「女性向けの起業支援」のセミナー講師を杉並区からご依頼いただいた事があります。
私「いやいや、起業したはいいけど山あり谷ありで特に商品開発においては大変なこともありすぎて泥臭い苦労話で終わってしまうので、これから起業しようとしている方の夢を壊しかねないので遠慮させていただきます・・・」と当初お断りさせて頂いたのですが、、、全然OKとのことでしたので有りのままに語らせていただいたことがあります。
もしかしたら「苦労」というのは今振り返って考えたら「あぁ、あの時はすごい色々なことがあったけれど、なんとか乗り越えて頑張ったよなぁ自分・・・」みたいな思い出という名の悦に浸る経験値の度合いのことなのかもしれません。
ちょうど31歳で起業したのですが、自社オリジナルペット用品の商品化を叶えるために寝食を忘れるくらい毎日試行錯誤を繰り返す日々でした。と同時に現実としてはやっぱり開発にはお金がかかりますよね。。。
ブランド立ち上げと商品開発の資金繰り
商品開発にかかる資金繰りについてお話します。注意)全く当てにならない話なので普通に銀行から融資してもらった方が無難でしょう
1.広告代理店やらで朝から毎日深夜3時タクシー帰りという素敵な環境で社畜に徹しており、合コン・デート三昧のキラキラ女子たちを横目に遊ぶ暇もなく寝不足の死んだ目でかろう(過労)じて生きていたおかげで使う暇がない金だけは貯まる一方だった独立前の20代。。。資金力大事ですね🎶
2.内緒の話ですが、ちょうど大手ゼネコンに勤めていた父親があと2年で定年だったので社長とか偉い肩書きに全く興味がない私は、父親を社長にして「親父の退職金」を当てにしていたわけですよ。確か最初の登記は父親をおだてて代表取締役になってもらいましたLOVEめでたしめでたし
が、ここで自体が一変、、、
な、なんと、父親が健康診断で「胃がん」が発覚し検査入院&緊急手術をすると打ち明けられまして、、、。。。ざわつく家族を横目に冷静な父は「胃がなくなったら好きなものが食べられなくなるから最後にカニを食べに行こう」としんみりカニを食べに行った記憶があります。
退職金どころの話ではなくなり、親父のぶんまで私が頑張らないと!と胃を決意(意を決意)し、クライアントの請負仕事もバリバリこなし資金をストックし、ペット用品の協力工場探しに奮闘した起業早々の幕開けでした。
自分でクライアントを発掘し仕事を受注する達成感や、やりたい事に向かって自発的に動く喜びは社畜時代の自分の意識とは純度に差があることに気づいたのもこの頃です。
ブランディングデザイナー、クリエイティブディレクター 2005年に自身の動物好きが高じてオリジナルペットブランドCuddlyHeartsを設立。デザイン性・機能性・環境に優しい素材にこだわり日夜試行錯誤を重ね国内外のグッドデザイン賞受賞、特許取得などビジネスチャンスとノウハウ多数