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意外と誤解されてるブランディングの意味 ②
今日は、「ブランド」が本来の意味するものを語ります。
以下の前回記事でブランディングはアイデンティティを認知させる行為と語りましたが、この行為において、「自分」と「世界」の二つの視点を持つ必要があります。仮に他者の視点が不要であれば、そもそもマーケティングや市場調査は行う意味がありません。
ではなぜ「自分」と「世界」の二つの視点が必要なのか?
それは自分以外の他者(世界)が自分に対して抱く印象というものが存在するからです。そしてこれを「ブランド」といいます。
他者が自分に対して抱く印象 = ブランド
まだ少し曖昧ですので、あとでもう少し噛み砕きます。
ちなみにブランドとは以下のようにも言えるんです。
すべての物や人、無形のものまで
名前がつくもの全ては
「ブランド」になりえる
この考え方を踏まえると、本来ブランドでないもの、ブランドになり得ないものなんて存在しません。つまりこの世に存在する全てのものはブランド化が可能と言えます。
人で言えば、知名度や肩書、出身地や人種や健康状態が関係することはなく、ブランド化は可能です。では、なぜすべて名のつくものはブランドになり得るのでしょうか? それは、
ブランドは
ブランドを「発信」する側の問題でなく、
「認知」する側の問題だからです。
さらに言えば
「ブランドイメージ」とは、
ブランドを受け止める側の客観的根拠を伴わない、
ブランド発信側に対する「主観イメージ」
噛み砕くと以下のような感じです。
「ブランドイメージ」とは、
人が相手に対してに抱く
「感情的なイメージ」
こんなところです。
以上のことからブランドは相手ベースの考え方なので、非常に曖昧かつ、ブランディングを難しくさせる主要因になっています。
もちろん「相手ベース」のことだから、相手を知ること、世界を知ることということが必須になるわけです。
これがマーケティングをやる意味です。
「今日から自社はブランド化します。」
「ブランドを始めることにしました。」
こうした主体的なお話にはならない理由は、お分かりいただけたかと思いますがいかがでしょうか?
もう一度最後にまとめ直します。
自分に対して抱かれる
「他者の主観的でポジティブな」印象
= ブランド
次回はこれも誤解をされやすい「ブランディング」の本来の意味を語ります。