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1分で読める! 読切超短編小説集

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1分で読める!読切超短編小説 不思議の世界へようこそ。 他にも沢山作品があります。 こちらからお読み下さい。 アルファポリスhttps://www.alphapolis.co.…
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#短編小説

書類の記入【読切超短編小説】

書類の記入【読切超短編小説】

ジャージ姿のおばさんがN氏に呼びかける。
「え、ここと、ここと、ここにサインを。」

そこからも長かった。
次から次へと書類が出てくる。

「ここと、ここと、ここにもサインを。
 何かあったら困るのでね。
 あ、もちろん、
 内容はきちんとご確認ください。」

午前8時に行って、
午前11時までかかってしまった。
N氏はくたくた。

後ろを見れば、
とんでもない行列になっていた。

正午、1年生の

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専門家【読切超短編小説】

専門家【読切超短編小説】

K王国で、米の大凶作が発生した。

王様、すぐに手を打とうとするが、
彼は、国を動かす専門家であり、
農業の専門家ではない。
原因がわからなければどうしようもない。

農民が呼び出された。
しかし、彼は、農作物を作る専門家であり、
凶作を解決する専門家ではなかった。

天文学者が呼び出された。
しかし彼は、天候を予想する専門家であり、
天候を操作する専門家ではなかった。

しかも、調べたところ、

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大宇宙時代【読切超短編小説】

大宇宙時代【読切超短編小説】

205✖︎年、人類は大宇宙時代を迎える。

各自、好きな惑星を見つけ、選び、
好きな宇宙船に乗って、
銀河の彼方まで、飛び立って行った。

なんという夢のような時代。

しかし、手放しでは喜べなかった。
今や地球表面上で生活するコストは、
他の惑星へ移住するよりもはるかに高く…

信長の首【読切超短編小説】

信長の首【読切超短編小説】

信長は悩んでいた。

国内では、魔王だの、天才だの、
進んでいるだの、もてはやされているが、

海外から見れば、
半世紀以上前の、古くなった武器を買い取り
半世紀以上前の、古くなった技術で、
半世紀以上、遅れている国を治めているのだ

退屈。
彼は外国へ行き、世界を見て回りたかった。
当然のことだ。
その上昇思考があるからこそ、
ここまで来れたと言える。

おまけに、弥助とかいう家臣、
どうやらス

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ケンちゃんの誕生日【読切超短編小説】

ケンちゃんの誕生日【読切超短編小説】

「はい、ろうそくを消してね。」
ママが言う。

今日はケンちゃんの5歳の誕生日。
ケーキが用意され、
ロウソクが吹き消された。

とはいっても、実際のところ、
ケンちゃんは5歳ではないのだ。

人が歳を取らなくなったこの時代、
全員が同じ歳だと社会が成立しないので、
年齢はランダムに振り分けられていた。

ケンちゃんは、80回目の5歳の誕生日。
ママの方は、
30歳になってまだ5回目で、実際のとこ

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徳川埋蔵金【読切超短編小説】

徳川埋蔵金【読切超短編小説】

江戸幕府は、困っていた。

先代の将軍、家康公の遺した財産は、
あまりにも莫大すぎて管理は困難を極めた。

ある日、隠居していた、家康の家臣の1人が、
城を訪れた。
「実は関ヶ原の戦いの前、非常時に備え、
 その当時の財産の一部を、
 ある場所に埋めたのです。
 
 しかし、激しい戦の中で、
 その地図は焼けてしまい…」

幕府の家臣達、眉をひそめる。
そんなものどうやって探すのだ。
仮にその話が

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地球の危機【読切超短編小説】

地球の危機【読切超短編小説】

21✖︎✖︎年、
地球に巨大な隕石が落下しようといていた。
地表に衝突すれば、
間違いなく人類は破滅する。

幸いなことに、科学技術は発展していた。
科学者のチームが組まれ、
すぐに隕石破壊兵器が完成した。

しかし、この隕石、地表に落下し、
人類は、もれなく、他の惑星を目指し、
さまよう難民となってしまう。

未知の隕石に対抗する、未知の兵器なのだ。
被害の想定は、困難を極めた。
隕石破壊兵器は

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神の使い【読切超短編小説】

神の使い【読切超短編小説】

神が、使いの蛇と共に、
村へ降り立った。

ところが彼、
というより神とは、
本来そういうものなのだが、

かなりの面倒くさがり屋。
村の仕事は蛇に任せっきり。
かなり久しぶりの訪問だった。

そのため村人達は、
神を見ても、神と認識できず、
蛇にばっかり挨拶した。

それもそのはず、
彼らが普段世話になっているのは、
蛇の方なのだ。

自分が無視されている感覚。
神あっての神の使いというもの。

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浦島太郎【読切超短編小説】

浦島太郎【読切超短編小説】

海底にある竜宮王国と、地上のN国は、
300年に渡り、緊張状態だった。

表立っては、同盟を結んでいたものの、
いつ戦争になってもおかしくない。

絶対に負けるわけにはいかないN国。
どこで情報が漏れるか分からない。

徹底した諜報活動と、情報統制がしかれ
国民のほとんどは、
竜宮王国の存在すら知らなかった。

ある日、地上のN国の砂浜に
新型兵器が上陸する。

海亀を改造し、しゃべれるようにした

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大怪獣【読切超短編小説】

大怪獣【読切超短編小説】

21✖︎✖︎年、
地球は大怪獣に襲われていた。
いかなる兵器も通用せず、
慌てふためいている間に、
街は破壊され、食糧は食い荒らされた。
イグアナのような風貌から、
アナゴンと名付けられた。

しかし、
事態を改善する薬が開発される。
人間に投与する事で、
人間を怪獣に変身させ、
やっつけようというものだった。

名乗りをあげた若い青年がいて、
たちまち計画は、実行に移された。

アナゴンをやっつ

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一部の人間【読切超短編小説】

一部の人間【読切超短編小説】

K氏は、不満を募らせていた。
結局、世の中得するのは一部の人間。

学校で、楽しく輝けるのは、
足の速い等、特殊な一部の人間。

会社でも、得をしているのは、
社長などの一部の人間。

人生輝いているのは、
ハリウッドスターや、歌手、画家等、
スーパースターと呼ばれる、
ごくごく特殊で、稀な一部の人間。

大多数の平凡な人間は、得することも、
充実することもなく一生を終えるのだ。

S星人は、地球

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クレオパトラ【読切超短編小説】

クレオパトラ【読切超短編小説】

世界中が胸を輝かせ、
スクリーンを見つめていた。

長い間、男達の期待、夢と希望を、
膨らませ続けて来た、
クレオパトラの顔が
長年の研究の末、
明らかになったのだ。

女性達とて、例外ではない。
やはり美しいものを見るのは、
誰にとってもワクワクするものだ。

ついに、スクリーン点灯。

しかし、皆が期待した姿ではなく、
目撃した人々に落胆が走る。
泣き崩れ、
あまりのショックに倒れるものも出た

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記憶の移行【読切超短編小説】

記憶の移行【読切超短編小説】

N氏は、動かない妻の姿を見て、
悲しみに打ちひしがれていた。

しかし、この時代、
そんなに悲しむことはない。
記憶を、
ロボットにそっくり移し替えることで、
死んだ人間も、蘇るのだ。

さっそくN氏もとりかかる。
脳をコンピュータに繋ぎ、
記憶のダウンロードを始める。

17歳の時までダウンロードが進んだ。
ちょうどN氏と付き合い始めた年。

しかし、そこで問題が起こった。
大規模な停電である。

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ゆるキャラ【読切超短編小説】

ゆるキャラ【読切超短編小説】

限界寸前の市があった。

人口流失が止まらず、
過疎化に伴い財政は悪化。
当然、バス等も廃線が決まり、 
悪化していく一方。

過去作られたショッピングモールは、
今では廃墟と化し、
呪われているような状態。

「これではいけない」と、
市の広報職員が立ち上がり、
各地の伝承をもとに、
ゆるキャラを作り上げた。

偶然、全国1位となり、
観光客や移住者も増え、
この市は大発展を遂げる。

しかし、

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