見出し画像

無意識の自傷行為

以前もお話しさせていただきましたが、6月は何かとトラブルが多くなる時期だと思っています。

現に私のところでも、学校ではできているように感じていても、放課後にトラブルを起こしたり、ご家庭で荒れてしまったりして、落ち着かないといった子供たちがでてきています。


この時期は、子供たちに多かれ少なかれ、何かしらのストレスがかかっていることが多くなりますし、大人がそのストレスに気付きにくい場合があります。

私は、この6月、特に気を付けて見ているのは、無意識の自傷行為です。


ストレスやキャパシティオーバーの状態になると、無意識に自分を傷つけて、刺激を得ることによって、ストレスを発散させようとする場合があります。

例えば、
●鉛筆で指や爪をチクチクしている
●髪の毛を抜く(一本ずつ無意識に抜いていることが多いです)
●椅子の脚などで自分の足を踏んでいる
●皮膚の薄皮を食べる・ちぎる
●グルグル回っている
●体の一部を引っ張る(耳や皮膚など)
●頭や体を叩く
●虫さされなどではないのに、掻きむしる
●鼻血が出るぐらい鼻をほじる

など、自分を無意識のうちに傷つけてしまう場面を見たことがあるのではないでしょうか。


私自身も緊張すると、無意識に口の中を噛んでしまうので、「またやってしまった」と後悔することもあります。


そのぐらい、誰しもが、無意識なうちにやってしまうことだと思います。


ただ、その自傷行為に大人が気付き、止めてあげないと、それが癖になって、外傷が目立つようになってしまったり、なかなか治らなかったりしてしまいます。


自傷行為を防いだり緩和したりするためには、

【教えてあげること】

【ストレスを軽減させてあげること】

この2つが大切だと思います。


【教えてあげること】に関しては、もし、自傷行為に気付いたら
「ダメでしょ!」
と、注意するのではなく

『今、髪の毛を抜いてたよ』
『痛くなるからやめな』
と、自傷行為をしていることに、気付かせてあげて、やめさせるようにします。

本人が無意識なことが多いので、とにかく教えてあげるスタンスでいると、子供たちも落ち着いた対応ができると思います。


【ストレスを軽減する】ことに関しては、根本的な改善を目指すためには、これが1番効果があります。

今の生活を見直したり、本人の心が休まる時間を作ったりして、とにかくキャパシティオーバーを防ぐことが根本的な解決につながります。

お子様のどんなところに、ストレスを感じるのか、わからない場合は、直接聞いてみて、
「最近疲れるなと思うことある?」
「何をしているときが辛い?」
と、お子様の口から気持ちをださせることも一つの方法だと思います。


ぜひ、お子様の変化を注意深く観察してみてください。